猫の膀胱腫瘍について
不調を抱えた猫の症状・原因について
悪性率が高い膀胱の腫瘍
猫の場合、膀胱に腫瘍ができる事は稀ですが、もし腫瘍ができた場合、考えられる病気として移行上皮癌というガンがあります。仮に、それ以外の病気だったとしても、膀胱の腫瘍はほかにもリンパ腫といった悪性腫瘍もあります。
また、悪性の腫瘍の場合、進行度が早い場合もあります。
ですから、異変に気が付いたら早めに動物病院へ連れて行きましょう。
病気の症状として、膀胱内も炎症が起きてしまっている事が多いので、トイレに行く回数が増えたり、膀胱に腫瘍が出来ていると、赤色やこげ茶色をした血尿をする事が多くなります。また、お腹を触ると嫌がるという変化も見られます。
根本的な腫瘍ができる原因は未だはっきりとは解明されていませんが、比較的高齢の猫が発症しやすい病気です。
猫のためにあなたができること
トイレの利用状況を記録
トイレの回数が増えた場合は、病気の早期発見のために、1日に何回ぐらいトイレに行くようになったかを時間と一緒に記録しておきましょう。診察時にそれを見せればより正確な病気の判断材料になります。
血尿が見られる場合は、いつから血尿に気がついたのか、どのぐらいの期間で続いているかを確認しておくと良いです。
ですが、これらの症状だけで膀胱の腫瘍と断定することはあまりありません。
最初は尿石症や膀胱炎を疑って治療していく事が多いです。
治療を進めていって改善が見られない場合、膀胱に腫瘍があるのではないかと疑い始めます。
検査は、造影剤を使用してのX線撮影による腫瘍の確認や、超音波検査で膀胱内の腫瘍を見つけます。さらに可能であれば組織生検も行います。
治療に関しては、外科治療と内科治療があります。ただし、猫の移行上皮癌では様々な治療方法が報告されていますが、確立した治療方法は報告されていません。
手術の場合、腫瘍の発生部位によっては尿路変更手術が必要なケースもあり、主治医からのしっかりとしたインフォームドコンセントが大切になります。
猫にこんな症状・しぐさが出たら注意!
- トイレに行く回数が頻繁に増えた
- 血尿をしていた
- 下腹部を触られるのを嫌がる
特別かかりやすい品種はいませんが、高齢猫のなかなか治らない膀胱炎症状では注意が必要です。
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