猫の脂肪腫について

猫の脂肪腫について

不調を抱えた猫の症状・原因について

脂肪の増殖によって生じる良性の腫瘍

腫瘍の中に脂肪腫という腫瘍があります。
脂肪が増えていくことで脂肪の塊が出来てしまうのが脂肪腫です。見た目にはぷくっと半円形上のできものがあるように確認できます。この場合の脂肪腫は皮膚型になりますが、脂肪腫の場合は良性です。
一方、名前は似ていても「脂肪肉腫」になりますと悪性になりますので間違えないようにしましょう。
同様に内蔵型の肥満細胞腫も悪性腫瘍になります。
頭部に出来ることが多く、犬に比べると猫に出来る確率は少なくなります。
浸潤性脂肪腫になると筋肉の中に入り込むものもあります。この場合、牛肉で言うサシみたいな状況です。
症状としては、触った時に脂肪腫を確認できる程度が多いので、他に健康面での症状が出るというのはまずないような状況が多いです。
ですが、ある程度大きくなる事によって、脂肪腫を引っかいたり噛んだりといったしきりに気にするような状況が出てくる事があります。
脂肪腫が出来る原因というのは、詳しく特定できるものがありません。
ただ、10歳を過ぎると見つかる事も多いので、高齢は若干関係があるのかもしれません。
ケンカなどによる傷なども関係する可能性もあるといわれています。

猫のためにあなたができること

素人判断は危険です。念のために検査を!

脂肪腫に似た見た目の腫瘍が出来たという事で、「多分脂肪腫では?」という素人判断は危険です。ただの脂肪腫であれば問題はさほどありませんがが、見た目だけでは判断しきれない悪性の腫瘍がありますので、「できものが出来たらまず動物病院へ」ということを心がけましょう。
診察、検査としては、
注射針で組織を採取して検査するバイオプシー検査や病理組織検査
手術を行い切除してから切除後のできものを詳しく検査
といった方法があります。 組織を一部採取して行なう検査の場合、麻酔を使わないというメリットがありますが、麻酔を使わない分、猫が暴れて他の箇所や臓器などの損傷のリスクがあるという事、そして、悪性腫瘍だった場合、検査による刺激が元で増殖スピードに変化が出る可能性もあるといったデメリットもあります。 また、採取する箇所や量が少ないので、確実な結果を得る事が出来ないという点も考慮しなくてはいけません。 一方、手術による切除の場合は、麻酔をした上での手術(腫瘍自体の切除)になりますので良い選択肢にも思えますが、悪性だった時の事も考えてあらかじめ広範囲切除を行なう場合もあります。
また、高齢の猫の場合は、麻酔や手術自体をおすすめできないケースもありますので、獣医師としっかりと相談して検査を行なうようにしましょう。
脂肪腫という結果だった場合、基本的にはそのまま様子見になりますが、美容面で切除という選択肢を選ぶ飼い主さんもいますし、脂肪腫が大きくなってきたという事で手術をする場合もあります。 切除についても獣医師と充分に相談をして決めるようにしましょう

猫にこんな症状・しぐさが出たら注意!

  • できものが出来た
  • できものの場所を気にする

かかりやすい猫の種類

  • 高齢の猫

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監修医 小竹 正純先生

監修医 小竹 正純先生

多摩獣医科病院

院長:小竹 正純

住所:神奈川県 川崎市宮前区 菅生3-43-12
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