猫の耳血腫(耳介血腫)とは

耳を触っている猫

不調を抱えた猫の症状・原因について

猫の耳がぷっくり腫れる

耳血腫は、耳の耳介が腫れたようになってしまいます。
普通はピンと立っているような耳だった場合、耳血腫を起こした耳だけは伏せたような感じに見えます。
症状が重い場合は耳の形も変形してしまう場合もあります。

実際には、耳介の中に血が溜まりこんだ状態になります。
猫にとって痛みなどはあまり感じないようですが、耳が腫れることで違和感は出てくるので、やたらと耳を掻くようになったり、頭を振るようになります。

原因は、耳ダニや細菌、真菌などの感染による外耳炎などの例が多いです。他にはケガや猫同士のケンカなども考えられます。
やたらと掻いたり頭を振ったり、ケガをしてしまうことで耳の耳介部分の軟骨が折れてしまうことによって耳介内部で出血を起こします。
または、免疫系が関係して発症するのではないかとも言われています。

猫のためにあなたができること

早めに治療しないとキレイに治らないことも

耳血腫の場合、あまり重要に考えない飼い主さんもいるかもしれませんが、発見次第、早く動物病院に連れて行くようにしましょう。
特に命に関わるという事はあまりないのですが、早く治療をしないと耳介の軟骨部分がきれいに治らない場合があります。

治療が遅れてしまった猫の場合、治療した後でも耳が変形したままになります。そうなると通気が良くない状態なので、再び外耳炎などの耳の疾患が起きやすくなります。片耳だけ垂れた様な感じになったり、耳がぷっくりしているという場合は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

治療としては、外耳炎が原因の場合は外耳炎自体の治療を行います。抗生物質や抗真菌剤、駆除剤や抗炎症剤などを使います。最近ではインターフェロンの注射薬を使用することも多くなってきています。

耳の血腫部分は、切開や注射器を使って耳介の部分を刺して血を排出させ、耳を圧迫して耳の変形を防ぐように包帯処置を施します。
再発を繰り返したり重度な場合は、外科手術をする場合もあります。その場合は、血の溜まっていた皮膚と軟骨部分を縫合して溜まりにくい構造にします。

手術後や血を排出させた後は、化膿させないようにするため、数日間抗生物質を服用させます。
耳血腫の治療後は主にエリザベスカラーを使う事になるでしょう。普段慣れていないものをつけることになるので、動きもぎこちなくなります。日常の生活で不便になる事がないように飼い主さんがサポートしてあげましょう。

猫にこんな症状・しぐさが出たら注意!

  • ? 頭を良くふる
  • ? 耳をやたらと掻こうとする
  • ? 耳が片方垂れてきた

かかりやすい猫の種類

  • ? スコティッシュフォールド(折れ耳)

また、以下の状況の猫もかかりやすいです。

  • ? 耳ダニ感染などで外耳炎を起こしている猫
  • ? 外に出歩く猫

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監修医 押田 英之先生

監修医 田中芳生先生

押田動物病院

院長:押田 英之

住所:埼玉県 ふじみ野市 うれし野2-14-20
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