猫のまぶたのケガについて
不調を抱えた猫の症状・原因について
まぶたは傷つきやすい場所
猫は怪我をしやすい動物ですが、中でもまぶたは怪我をしやすい場所のひとつです。
特に、家の外と中を出入りしている猫などは注意が必要です。
まぶたに怪我をしてしまった場合は、大体が皮下出血を起こしてしまったり、腫れてしまうような症状になります。
まぶたの怪我をしてしまう原因として、猫同士の喧嘩が圧倒的に多いです。
喧嘩の時によく耳を噛み千切られてしまう事があるのですが、近くに目もあります。
ですので、思いきり引っかいたり、噛み付いたりした時にまぶたと眼球はダメージを受けやすい場所でもあるのです。
他にも、高いところから落ちたり勢い余ってぶつかってしまったという時に、まぶたの辺りに傷を負ってしまう事があります。
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猫のためにあなたができること
少しの出血でも猫にとっては大量出血
まぶたの怪我でも、軽く引っ掻かれた程度のものであれば見逃されがちです。
- 怪我をした時点で
- 腫れがひどい
- かなり出血している
- 傷の程度がひどい
といった症状があるようであれば、必ず動物病院に連れて行くようにしましょう。
眼球にも損傷が及ぶほか、場合によっては失明してしまう可能性もあります。
また、個体の体格にもよりますが、猫の体には約250cc前後しか血液がありません。
ちょっとした出血でも猫にとってはかなり出血になります。
出血が止まっていないようであれば、タオルやガーゼなどで押さえつつ動物病院へ連れて行くようにしましょう。
この時、止血していたタオルなども一緒に見せるとどのぐらい出血しているか把握できます。
診察の時には、「いつ怪我に気がついたか」も一緒に伝えるようにしてください。
数日様子を見ているうちに化膿がひどくなってきた場合も、病院に連れて行ったほうが良いでしょう。
猫は傷などが一度化膿してしまうとなかなか治りにくくなってしまうからです。
また化膿することによって熱も持ってくるので猫にとってはつらい状態になります。
- 診察時には
- いつ頃、怪我に気がついたか
- 化膿してきたのはいつか
- なども伝えるようにしましょう。
一見、問題がなさそうでも実は怪我をしていて、眼球にまで影響が及ぶ怪我をしていたという事もまれにあります。
そのような場合は様子を見てしまいがちですが、怪我に気がついたら念のために動物病院に連れて行って処置してもらう事をおすすめします。
診察、治療に関して出血量がひどい場合は血液型を調べて輸血し、眼球の方にまで損傷がないかを調べて処置する事になります。
切れた部分が大きい場合には縫合して抗生物質を投与し、二次感染を予防します。
猫にこんな症状・しぐさが出たら注意!
- 出血が多い
- 化膿してきた
- 腫れが引かない
かかりやすい猫の種類
特にかかりやすい品種はいませんが、以下の状況の猫はかかりやすいです。
- 外を出歩く猫
- 活発で高いところから落ちる事が多い猫
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