猫の薬品による中毒について
不調を抱えた猫の症状・原因について
猫は薬品と接する危険性が高い
猫は普段、薬品などを直接口にすることがなくても中毒になる恐れがあります。
まず、薬品の一例を挙げますと
- 駆除剤、防虫剤、農薬
- ピレスリン系やピレスロイド系
- しょうのう
- ナフタリン
- パラジクロロベンゼン
- ホウ酸塩
- メタアルデヒド など
- 除草剤
- パラコート
- 人間用の薬
- アスピリン(鎮痛・解熱剤)
- アセトアミノフェン(風邪薬)
- 塩素系漂白剤
- アルカリ性洗剤
- 石油製品
と色々とありますが、一例なのでこれが全部ではありません。
これらの薬品が何らかの理由で猫の体についてしまい、グルーミングなどで体をなめると口に入ってしまいます。
また、口に入っていなくても接することで中毒症状が出るものもあります。最近では部屋や家具などの除菌消臭剤が体につくといった事例もありますので、使用する際には近くに猫がいないかを注意するようにしましょう。
症状としては、嘔吐や下痢、痙攣といったものが主ですが、薬品によっては低体温、貧血、胃腸出血などの症状が出ることもあります。
特に注意したいのが人間用の薬で、風邪薬や鎮痛消炎剤が当てはまります。
これらの薬に入っている成分が猫の体では分解しきれず、症状が重くなってしまうと昏睡状態が起こり、最悪の場合は死亡してしまいます。
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猫のためにあなたができること
どの薬品が原因なのかを探る
猫がどの薬品の中毒になってしまったのか、この原因をまず探すようにしましょう。
人間用の薬が減っていないか、噛んだ跡がないか、置いてあった駆除剤が減っていないか、普段から確認をするようにしましょう。
薬品(洗剤含む)などの容器に穴は空いていないか、最近、ノミ用の対策商品や防虫剤などを使い始めたものはあるか、といった具合に確認をします。
そしてまず動物病院に電話などですぐに連絡をして状況を伝えましょう。
- 今出ている症状
- 中毒の原因となっているものがわかるようであれば伝える
原因がわからないけど中毒症状が出ているようであれば、そのままを同様に伝えましょう。
応急処置として吐かせるほうが良いのか?という疑問もあるかもしれませんが、薬品によって吐いても良いものと、逆に吐かせないほうが良いものがあります。
何を、いつ、どのくらい、どうやって、摂取してしまったかが重要になってきますので、獣医師に状況を伝え、応急処置が必要か、それともすぐに動物病院に連れて行くべきかを確認し、獣医師の指示に従いましょう。
治療方法は原因となった薬品を体の外に出す処置をします。
吐かせる、胃の洗浄を行う、活性炭を与えるといった方法で原因物質の毒性が弱くなるように処置をしていきます。また、脱水状態がひどい場合は点滴などを行うなどの対処療法を行います。
原因の薬品や症状に合わせてどのような処置をするのかは、獣医師が判断します。
猫にこんな症状・しぐさが出たら注意!
- よだれをたらす
- 吐く
- 震え
- 痙攣
- 貧血症状
かかりやすい猫の種類
特にかかりやすい品種はいません。全ての猫が注意しましょう。
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