猫の脂漏症について

猫の脂漏症について

不調を抱えた猫の症状・原因について

皮脂の異常分泌によって皮膚が角質化

脂漏症(しろうしょう)は、皮脂腺からの皮脂の異常分泌によって、皮膚の角質化が進行してしまう病気です。
脂漏症には2種類あります。
油性脂漏症
体がベタついて油っぽくなり、体臭がひどくなる。
乾性脂漏症
皮膚が乾燥し、皮膚にかさぶたや大量のフケを伴う。
皮膚の炎症や脱毛を伴うこともあります。
脂漏症の原因は多岐にわたり、脂肪分の多い食事や少ない食事、ビタミンやミネラルといった栄養の不足が脂漏症の原因となることもあります。
次に、内蔵の機能障害が疑われます。
甲状腺や性ホルモンなどのホルモン分泌量が原因であるとも考えられています。
他には、ヒゼンダニやツメダニといった寄生虫の寄生や、マラセチアなどの真菌の感染が原因となって脂漏症となる場合もあります。
猫が何らかの皮膚病を患っている場合、それが原因で二次的に脂漏症を発症するケースもあります。
アレルギーが原因となることもあり、詳しい発症の原因については解明されていません。

猫のためにあなたができること

症状や原因に合わせた治療を行う

脂漏症を患っている場合、体毛が油っぽくなって悪臭がしたり、逆に乾燥してかさぶたやフケが大量に発生したりと、見た目から発症を感知しやすい病気です。
命の危険を伴うような病気ではありませんが、脱毛や発疹によって他の皮膚病の発症の原因となる可能性もあるため、早期の治療が望まれます。
皮膚や体毛に異常を感じたら、速やかに動物病院へ連れて行って治療しましょう。
猫の脂漏症の原因は多岐にわたるので、それに合わせた治療法がとられます。
まず、他の病気が原因となって脂漏症を発症している場合には、その病気の治療をする必要があります。
ホルモンの異常には、ホルモン剤の投与を行います。
細菌などの感染には、抗生物質の投与を行います。
寄生虫の寄生は、その駆除を行います。
脂漏症のうち、油性脂漏症の場合は脂肪酸製剤やコーンオイル、動物性の脂肪を与えます。
乾性脂漏症の場合はビタミンやミネラルの製剤を与えます。
また、脂漏症の症状に合わせた抗脂漏シャンプーを使って体を洗い、薬浴を行います。
ただし、抗脂漏シャンプーによる薬浴は、頻繁に使用すると皮膚の角質層が溶け、その形成が追いつかなくなり皮膚が乾燥してしまう可能性がありますので、薬浴のし過ぎには注意しましょう。
シャンプー後には保湿と皮膚を軟化させるためにリンスが用いられる場合があります。

猫にこんな症状・しぐさが出たら注意!

  • 体毛が油っぽくなる
  • 悪臭がする
  • 皮膚にかさぶたができる
  • フケが大量に発生する
  • 脱毛
  • 発疹

かかりやすい猫の種類

特にかかりやすい品種はいません。

監修医 小竹 正純先生

監修医 小竹 正純先生

多摩獣医科病院

院長:小竹 正純

住所:神奈川県 川崎市宮前区 菅生3-43-12
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