猫のストレスによる脱毛症について

猫のストレスによる脱毛症について

不調を抱えた猫の症状・原因について

ストレスが原因となる心因性の病気や異常な行動による脱毛

通常、猫の脱毛の原因となるのは、アレルギーや細菌の感染、寄生虫やホルモン異常といった皮膚疾患によるものがほとんどですが、それらの病気を原因としていない脱毛があります。
人間でもそうですが、猫も何かしらの原因でストレスを溜め込み、それが原因で脱毛を引き起こしてしまいます。

ストレスによる脱毛は、大まかに心因性の病気とストレスによる異常な行動の2種類に分類されます。
心因性の病気は、ストレスを感じることで猫の血行が悪くなり、それが原因で皮膚環境が悪化して体毛に十分な栄養が行き届かずに抜けやすくなります。また、免疫力の低下によって何らかの病気を併発すると、それが皮膚に関係がないものでも脱毛につながり、悪循環を生みます。

ストレスによる異常行動は、猫の場合は主にグルーミングに現れます。
通常の猫でもグルーミングは行いますが、ストレスを溜め込んでいる猫の場合、それが過剰な形で現れます。
極端な話、舐めている部分の毛が抜け落ちてもグルーミングをやめようとしなくなります。
また、飼い主の見ているところでは過剰なグルーミングをしようとはせず、飼い主が見ていないタイミングや夜間に行い、気がついたときにはいつの間にか毛が薄くなっていることが多いです。
その場合、舐めているというよりは噛みちぎっていると言う表現が近く、抜け落ちている体毛は引きちぎられたようになっています。

一般的な皮膚病による脱毛との違いは、皮膚に発疹や湿疹がないことです。
また、猫がグルーミングをできる範囲しか脱毛しないので、猫の舌が届かないような胸や背中などは脱毛していないことが多いです。
猫はグルーミングの他にも自咬症気味に皮膚を傷つけていることもあるので、ひどい場合には出血を伴うこともあります。

猫にとってストレスの原因となるのは、主に生活環境の変化です。
引越しなどの大掛かりな生活環境の変化だけでなく、ご飯やトイレの場所が急に変わったり、気に入っていたものが急になくなったりといった場合にもストレスを感じます。
また、飼い主が遊んでくれなくなる、可愛がってくれた人がいなくなる、猫を嫌う人が同居し始めるなど、人的要因もストレスの原因となります。

他にも、散歩に行けない、外に出られないといったことも、猫にとっては大きなストレスとなってしまいます。
ストレスによって他の何らかの病気を併発している場合、その症状も一緒に現れます。

猫のためにあなたができること

猫のストレスの原因を把握

猫のストレスがひどい場合には精神安定剤などの投与を行いますが、最大の治療法は猫のストレスの原因となっているものを取り除くこと、および足りないものを補うことです。
ストレスを感じる原因を取り除き、それができない場合には、早くそれに慣れさせるためにも猫に気を配り続けてあげましょう。

運動不足がストレスの原因であるなら、室外で散歩させたり、猫の遊び道具を与えるなどして猫のストレス発散を心がけましょう。
そのためには、まず猫が何に対してストレスを感じているのかを正確に把握しなければなりません。

日頃から猫の様子を観察し、猫の生活環境において変化したものが何であるかを突き止め、できるだけ早く猫のストレスを取り除いてあげましょう。

猫にこんな症状・しぐさが出たら注意!

  • 脱毛
  • 過剰なグルーミング
  • 自咬症

かかりやすい猫の種類

特にかかりやすい品種はいませんが、以下の状況の猫はかかりやすいです。
  • 室内飼いの猫

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監修医 小竹 正純先生

監修医 小竹 正純先生

多摩獣医科病院

院長:小竹 正純

住所:神奈川県 川崎市宮前区 菅生3-43-12
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