猫の対称性の脱毛について

猫の対称性の脱毛について

不調を抱えた猫の症状・原因について

ホルモンバランスの乱れによる脱毛である可能性が高い

猫の脱毛は、その発症原因によってさまざまな抜け方やその他の症状が現れますが、脱毛の原因となる病気によっては猫の体の左右対称に脱毛する場合があります。 通常、ヒゼンダニやニキビダニといった寄生虫による脱毛であれば、寄生されている箇所の体毛だけが抜け落ちます。
しかし、ある病気などを原因とした脱毛の場合は、猫の左右に同じような脱毛を起こし、程度の違いはありますが、左右対称で毛が抜けるようになります。
猫の脱毛が体の左右対称に起こる原因の一つとして、猫の性ホルモンバランスの乱れが考えられます。
したがって、去勢や避妊手術を受けた猫に発症しやすい病気でもありますが、それらを受けていない猫でも発症する場合もあります。
ホルモンバランスの乱れによる脱毛を伴う病気としては、「クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)」が考えられます。
この病気では、左右の耳の先端部分だけ脱毛するといった症状が見られます。その他にも「多飲多尿」「お腹が腫れる」「皮膚が薄くなる」といった症状が現れます。
寄生虫などを原因としていない脱毛であるため、炎症、発疹、かゆみなどが見られることはほとんどありません。
しかし、症状を放置していると悪化し、発症している部位が固くなり、悪化するとかゆみを伴うこともあります。
また、体毛が薄くなっているので、各種皮膚疾患になるリスクが高まることにも注意しなければなりません。
症状が軽いうちは特にかゆみが出ないので、自分で引っ掻き症状が悪化させる心配はありませんが、かゆがる動作をしないことや、季節毎の毛の生え変わりと重なることなどで、飼い主が猫の脱毛に気がつかず、発覚した時には脱毛している箇所が広がってしまっていることが多いです。
症状が悪化した場合にはかゆみが現れ始めるので、引っ掻いて症状を悪化させたり、引っかき傷から細菌に感染し、二次感染を引き起こすきっかけとなることもあります。

猫のためにあなたができること

症状が悪化する前に発見し、早めの治療開始を

左右対称の脱毛の場合、日頃から猫の体調やしぐさを見ていないと発見が遅れてしまうことも多く、発覚した時には症状がかなり進行してしまっていることも多いです。
そのため、日頃から猫の世話をきちんと行い、猫の脱毛にいち早く気づくことが重要になります。
猫の脱毛気づいた際、脱毛箇所に炎症や発疹などの症状が見られず、猫が痒がっていない場合にはホルモンバランスの乱れによる脱毛である可能性が高いです。動物病院へ連れて行き、獣医にその旨を伝えましょう。
治療は、脱毛の原因に合わせた投薬治療をメインに行います。

猫にこんな症状・しぐさが出たら注意!

左右対称に脱毛している

かかりやすい猫の種類

特にかかりやすい品種はいませんが、以下の状況の猫はかかりやすいです。
  • 去勢手術を受けている猫
  • 避妊手術を受けている猫

監修医 小竹 正純先生

監修医 小竹 正純先生

多摩獣医科病院

院長:小竹 正純

住所:神奈川県 川崎市宮前区 菅生3-43-12
施設詳細はこちら