猫の食事性アレルギーについて

猫の食事性アレルギーについて

不調を抱えた猫の症状・原因について

特定の栄養を含む食事によるアレルギー反応

食事性アレルギーは、猫の食べ物に含まれている特定の栄養に対して起こるアレルギー反応です。

猫がアレルギーを起こす栄養は主に「タンパク質」で、「麦」「乳製品」「牛肉」などが多く、人間にとってもアレルゲンとなる食べ物が多いです。
タンパク質を含む全ての食品においてアレルギー反応が引き起こされるわけではなく、タンパク質にも種類があるのですが、どのタンパク質に対してアレルギー反応が引き起こされるかはそれぞれの猫によって異なりますので、その食べ物がアレルゲンとなっているかの判断は素人には難しいです。

アレルギーは、本来であれば猫の体にとって有害な異物に対して反応し、異物の除去を行う免疫機能が、攻撃する必要のない物質にまで過剰に反応し、その結果猫の生体に対してまで害を及ぼす反応のことです。
食事性アレルギーの場合、それぞれの猫にとってアレルギーの原因となる「アレルゲン」を摂取することでアレルギー反応が引き起こされますが、食品アレルギーの場合は接触してから30分程度で現れる即時性のものと、接触後1日以上経ってから症状が現れる遅延型の2種類があります。

食品アレルギーは、摂取した食べ物の栄養が腸管に局所的に作用して、そののち血流に乗って全身にアレルゲンが散らばることで全身に症状が現れます。
即時性のアレルギーであれば摂取後に短時間で症状が現れ、短時間で消えますが、遅延型の場合は接種後数日で症状が現れてから数週間アレルギー症状が持続することもあります。
食事性アレルギーの症状は、嘔吐や下痢、発熱、かゆみや脱毛、皮膚の赤みや発疹などの皮膚炎の症状が現れます。

牛乳摂取後の下痢やタマネギ摂取後の溶血性貧血などの「食物不耐性」とは別の病気ですが、これと合わせて「食物有害反応」と呼ばれることもあります。

猫のためにあなたができること

適切にアレルゲンを取り除く

アレルゲンを特定した上で食事性アレルギーを改善する場合は、獣医のアドバイスのもと、アレルゲンとなる食べ物を徐々に猫の食事から抜いていきます。
アレルゲンやアレルギーの進行具合によっては膿皮症や外耳炎を併発している可能性もあるので、その場合は抗生物質や抗真菌薬の投与によって症状の改善を行います。
また、抗炎症薬やかゆみ止めによって一時的に症状を和らげることも有効です。

猫にこんな症状・しぐさが出たら注意!

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 発熱
  • かゆみ
  • 発疹
  • 脱毛

かかりやすい猫の種類

特にかかりやすい品種はいません。

監修医 小竹 正純先生

監修医 小竹 正純先生

多摩獣医科病院

院長:小竹 正純

住所:神奈川県 川崎市宮前区 菅生3-43-12
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