ハムスターが動かなくなってしまいました。もしかして死んでしまったのでしょうか?

ハムスターが動かなくなってしまいました。もしかして死んでしまったのでしょうか?

2022/9/20
顧問獣医師、編集担当
ペットライフ編集部
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不調を抱えたハムスターのしぐさや症状について

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見た感じでは死んだように見えます

昨日まで特に問題なく動いていたはずなのに、寝ているような姿勢のまま体が動かない状態になっており、触っても起き上がる気配がなく体温も低いという症状は、主に冬の気温が低い時期に多く見られます
呼吸も浅く、心臓の動きも最低限に動いているためにうまく確認できず「ハムスターが死んでしまった」と判断する飼い主さんも多いかもしれません。

考えられるハムスターの不調の原因は?

ハムスターは温度管理が大事

寒い時期にハムスターが動かなくなる場合、大抵は「擬似冬眠」(低体温症)に入ってしまった事が考えられます。ハムスターは気温が低すぎる環境になると擬似冬眠(低体温症)を起こしてしまいます。
この状況はハムスターにとって最後の手段ともいえる緊急措置的な対応です。
気温の目安としては10度以下になるとだんだん動きが鈍っていく傾向にあり、5度以下の気温になると低体温症を起こし擬似冬眠状態に入ってしまうといわれています。

   

他に日照時間が2時間以下になると同様の症状がでる場合があります。飼育下のハムスターであれば、普段から暗い場所に置きっぱなしという環境が原因と考えられます。
また、中には栄養面の問題やストレスが原因で擬似冬眠状態になる事もあります。例としては、無理やり触ってしまう事がハムスターにとって大きなストレスになる事もありますので注意が必要です。

動物病院での治療について

病院では、擬似冬眠だった場合は徐々に暖めていき、起きるまで様子を見ることになります。
起きてからは、どこか他に問題が起きていないかなども確認して、必要に応じた処置を行います。
起きてしばらくしてから問題が起きるということも考えられますので、数日は注意深く観察してあげましょう。

ハムスターのためにあなたができること

Small domestic hamster isolated on white background. Gray Syrian hamster stands on his hind legs isolated on a white background

暖めつつ動物病院へ

動かない症状が出ている時は心臓の動きが弱く、呼吸も弱いので、擬似冬眠なのか、それとも死んでしまったのかの判断がつきにくいです。
まずそのあたりの確認をしたほうが良いので、一度、動物病院に連れて行って診てもらうようにしましょう。
もし擬似冬眠だったとしても、体温の調整がうまくいかない時にはそのまま目覚める事なく、命を落としてしまう可能性もあります。

   

動物病院へ行く時は、体温が低くなっているのでゆっくり暖めるようにしながら移動すると良いです。
ハムスターの体をタオルでくるんであげて、タオル越しにお湯を入れたペットボトルやカイロを横に置いておくと更に良いです。

   

カイロやお湯を入れたペットボトルを直接体につけると、低温やけどをおこしてしまう可能性があるので、絶対にしないようにしましょう。また、ドライヤーなどで体を急激に温めるのも体や血流が急に活発になるため、心臓に大きな負担がかかり、かえって命を落とす原因になる事もあるので絶対に行わないようにしましょう。

獣医さんにハムスターの症状を伝えるポイント

  • いつごろから動きが鈍っているか
  • 動かなくなってしまったのはいつごろか
  • 普段、飼育ケージをどのような環境に置いているか
  • 最近、食欲はあったか

考えられる病気名

  • 擬似冬眠(低体温症)

動物病院の多くは犬猫の診察をメインとしている病院もあります。
「ハムスターの診察が可能か?」「エキゾチックアニマル(犬猫以外の動物)の診察が可能か?」
という点を含め、動物病院に一度、事前にお問い合わせをするのをおすすめします。

顧問獣医師、編集担当
ペットライフ編集部

ペットを愛するメディア担当と顧問獣医師の先生で、信頼でき、役立つ情報をお届けしています。

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