院長/山田 武喜 へのインタビュー(3/4)

インタビューに応える亀戸動物総合病院の院長、山田 武喜先生 インタビューに応える亀戸動物総合病院の院長、山田 武喜先生
プロフィール
山田 武喜

1984年 日本大学農獣医学部獣医学修士終了。
神奈川県横浜市の永岡犬猫病院に勤務。

1986年 東京都墨田区に亀戸動物総合病院を開院。
東京医科歯科大学で生体工学 生体材料 再生医療を研究。

2000年 博士号(学術)取得。
日本大学動物病院の非常勤講師も勤める。

亀戸駅から明治通りを北上し、福神橋を渡ったところ、下町情緒が色濃く伺える住宅街の一角に、この地で30年近くも、近隣の動物たち、ペットオーナーたちに愛されてきた動物病院がある。亀戸動物総合病院の大黒柱として、長らくこの土地の動物医療を支え続けてきた山田先生にお話を伺った。
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新人時代の経験からの教訓

常に心がけているのは、患者様とは同じ平面上の対等な立場で接すると言う事です。ふんぞり返って上からものを言うなんてもっての他だし、かといって変に下手にでるようなものでもない、良い治療には獣医師と飼い主と動物が力を合わせる事が不可欠で、どこが欠けても良い治療は出来ないと考えていますので、飼い主様とも動物とも良い関係を作れるように心がけています。
飼い主様のペットは、私たちも自分のペットのように大切にします。だから、例えば病院は常に清潔にしています。自分のペットを汚いところに預けたくないと思うからです。清潔な環境で気持ちよく治療を受けてもらえるようにしているのは「もし自分の犬だったら・・・」という事を常に意識しているからです。獣医師という仕事は、商売目線ではなく自分の飼っている動物を治療するという目線が必要だと思います。
また、現在では、人間の医者の裁判と獣医の裁判は同じ裁判官が行うようになったりと、獣医療の立ち位置が昔とはずいぶん変わりました。そういう意味もあり、飼い主様とのコミュニケーションは今まで以上に重要だと感じていますね。どんなに小さな事でも、治療を行うときは飼い主様に納得していただけるようしっかりと治療の説明をして、処置にあたります。

病院の運営に対して

先ほど「飼い主様と動物たちと同じ目線で」とお話しましたが、この考え方は、病院の運営にもそのまま同じことが言えます。スタッフに対しては常に同じ目線で話をしますし、上から偉そうなことは決して言いません。スタッフも家族のような感覚ですよね。ひとりひとりがバラバラに作業をするのではなく、全員でひとつのチームという考え方です。
当院には診察室はいくつかありますが、処置をする場所というのは一箇所しかないんです。もちろん、効率的には複数設けた方が良いのですが、それだと作業の共有が出来ない。治療場所を一箇所にする事で、みんなが目を通し、治療を共有できるんですね。いれかわりたちかわり、順番待ちしながらひとつの処置室で治療をしていますよ。なんといっても人間ですから、ひとりだとどうしても間違いが起きてしまう。誤診というものがどうしても出てくるんですね。だけど、みんなが目を通す環境で間違いが起きれば、それを誰かが指摘できます。まわりで見ている人が反応してくれるんですね。その環境があるから、間違いというのは非常に起きにくくなります。困ったことがあれば誰かにすぐ相談できる環境や、難題をひとりで背負い込まなくてもいいという環境はとても大切で、それがチーム医療の最大の利点ですね。チーム間のコミュニケーションが取れているので、当院のスタッフはプライベートでも仲が良いんですよ(笑)みんなで旅行になんか行ったりしてね。「同じ釜の飯を食った仲」なんて言葉があるけど、本当にそれは大切だと思いますね。人というのは不思議なもので、一緒にご飯を食べたら心が通じ合っちゃう所あるんですよね。そうすることで本音も出てきますしね。院長があまり偉そうにしてるとそういう関係も築けないように感じます。当院は今年で開業28年目になりますが、歴代のスタッフの「こうしたほうがいい」「ああしたほうがいい」といった意見を取り入れていって、今の病院があります。病院の為に、動物の為に、スタッフが気兼ねなく意見を言い合える環境は非常に大切だと考えています。
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住所
東京都墨田区立花1-10-3
アクセス
JR総武線亀戸駅から徒歩10分
東武亀戸線小村井・東あずま駅から徒歩8分
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