院長/下田 誠 へのインタビュー(3/4)

府中の森動物病院 院長 下田 誠 府中の森動物病院 院長 下田 誠
プロフィール
下田 誠

日本獣医生命科学大学 獣医学科 獣医外科学教室 卒業
獣医師免許取得
2003年~2006年 おおむら動物病院 勤務
2006年~2014年 工藤動物病院 勤務
所属獣医師会:東京都多摩東支部所属

府中の森公園近くの国道沿いに佇む府中の森動物病院。2014年の春に開業したこの動物病院では、院長の下田先生が地域に根ざした獣医療を心掛け、日々診療にあたっている。下田先生の目指す獣医療とは何か、動物病院とはどうあるべきか、お話を伺った。
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今までで印象に残っている出来事

心に残っている動物の話

印象に残っている動物達は沢山いるのですが、飼い主さま方との人とのつながりに関してのほうが印象が強いことが多くて、あるとき、野良猫を拾ってきたおばあちゃんがいらっしゃったんですが、一度診療してからは何かあるごとに診察にいらして下さいました。
それから5年も6年も経って、その子の病気が重くなり治療に反応しなくなってしまって、やむなく安楽死という形をとってしまいました。 自分で治した子を、結果的には自分の手で危めてしまったという事実が今でも胸に引っかかっています。

この地域に関して

この地域に住み始めてもう10年近く経ちますが、下町という感じでもなく、山の手という雰囲気でもなく、とても接しやすい人ばかりだと思いますよ。
本当に動物に愛情を注いでいらっしゃる方ばかりで、人としてのフィーリングというか、そういう面ではすごくこの病院に合っていると思います。当院の患者さまですと、若年層の方よりはその少し上の方が多いように感じますね。
思えば、私が以前勤めていた2つの病院も、その土地ごとに患者さまの人間性というか、地域性が若干異なっていましたね(笑)。
このあたりだと公園に野良猫がいることがあるんですが、その子達の面倒を近所の方が見られているようで、この間3人組で診察にいらっしゃいましたね。
当院は現在、東京都の動物愛護推進医院に推薦されていまして、そういった地域ぐるみの野良猫のケアであったり、犬のしつけであったり、犬猫の飼い方、パピークラス等のそういった活動の普及というか、些細なことであってもそういった地域に根ざした活動を少しずつ始めていきたいと思っています。
このあたりは他にも動物病院があるのですが、今のところ横のつながりが強いとはいえない状態です。獣医師会に入っていらっしゃる方とは親交がありますが、地域の中でのつながりというのは正直希薄かもしれません。地域を通した活動を通じて、少しずつでもつながりを作れるといいと思いますね。
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