院長/佐藤 良治 へのインタビュー(2/4)

福岡動物医療センター 院長 佐藤良治 福岡動物医療センター 院長 佐藤良治
プロフィール
佐藤 良治

出身地:長野県
(公社)日本動物病院協会認定病院
(公社)日本獣医師会会員
(公社)日本動物病院福祉協会会員
(社)福岡県動物福祉協会会員
人と動物の関係学会会員
日本小動物獣医師会会員

博多の中心区に佇む白い外観の動物病院。
今回取材に訪れたのは3つのグループ病院で構成されている福岡動物医療センターだ
この地域で開業して43年のベテラン獣医師であるセンター長の佐藤 良治先生に獣医療に掛ける思いを伺った。動物たちと向き合ってきた病院の歴史、リハビリの分野に特化した経緯、長年地域の人々から愛され続けてきた動物病院の魅力を余すところなくご紹介する。
  2/4ページ 

時代の移り変わりに伴って変化する獣医療

まさに身を削って診療にあたっていたということですね。なかなかご自身の時間なんかも持てなかったんじゃないでしょうか?

自分でも当時はよくやっていたなと思います。そんな時間がなかなか取れない中でも実習なんかも頑張っていました。その時代はアメリカと日本の獣医療における技術差がすさまじかったのですが、そのときはまだネットなんて便利なものはあまり普及してなかったのでアメリカの第一線で頑張られている先生たちを我々が日本の動物病院に呼んで、5日間ぶっ続けで実習するなんてことを20年くらいしていましたよ。
今でこそネットが普及して便利になりましたけどね。そういった基盤も整ってなかったので、自分自身で動くしかなかったんです。

それだけ動物と親身に向き合ってこられたということですね。先生は長らく獣医療業界に携わっていらっしゃいますが、飼い主様の意識や世間の動物への考え方などもやはり大きく変わりましたか?

そうですね。まず戦後から東京オリンピックが開催されるくらいまでは番犬の歴史でした。
家を買ったら必ず犬小屋を飼って犬を飼う、番犬としてね。それと猫をペットとして飼うという流れが出始めた時期でもありましたね。
そのあとは高度成長期です。いわゆるペットの時代で、ペットコンテストなんかが非常に盛んでした。それこそ毎週キャットショーだったりドッグショーだったりがあって、私もいくつものサークルやクラブの顧問になって衛生管理役としていろいろな場所に赴いていました。
人間のエゴによって、コンクールの為の整形や、耳切しっぽ切りなんかが盛んだったのもこの時代ですね。今はもう愛護の観点からそんなことはないですけど。
そのあと平成に入るか入らないかくらいの時期から20年間くらいは、コンパニオンアニマルの時代がきます。いわゆる動物は人間の伴侶という時代ですね。このあたりの年度では動物の本来あるべき姿や成長、行動学なんかも重んじられていました。
そのあとから現在に至るまでは擬人化の時代です。動物を自分の息子や娘とか、それ以上の感覚をもって、家族として接する時代です。おそらく少子高齢化なんていう時代の流れにも関係あると思います。人格ならぬ犬格を尊重して、一頭一頭を大事に飼う時代ですね。だからここ何年も犬の飼育頭数は減っていっていますよ。その話でいくと、猫がすごくブームと言われていたりしますけど、実は犬の飼育頭数が減って、相対的に猫がすごく増えているように見えているだけなんですね。
  2/4ページ 
住所
福岡県 福岡市博多区 竹下2-9-22
アクセス
JR鹿児島本線竹下駅出入口1から徒歩約7分
府中の森動物病院の詳細を見る