センター長/荒渡 暖仁 へのインタビュー (3/4)

センター長/荒渡 暖仁 へのインタビュー (3/4)

荒渡 暖仁ARAWATARI YASUNORI

知識の啓蒙、予防医療の実践、高度医療の三本柱

神奈川県平塚市にあるショッピングモールの一角で地域の動物たちの健康を守る平塚動物総合医療センターは、「人と動物に優しい動物病院」というコンセプトを掲げ、各分野において専門性の高い獣医療を行っている。
しかし、高度医療機関としての側面を持ちながら、自身の掲げる獣医療を語るセンター長の荒渡暖仁先生の表情は、優しさに溢れたホームドクターのように穏やかだ。
飼い主の方々への知識の啓蒙として各種セミナーを積極的に実施し、予防医療や地域貢献にも取り組む視野の広さ、その根底にある考えについてお話を伺った。

インタビュー

  • 飼い主さまへの知識の啓蒙にも注力されていると伺っています

    ペットの病気を最初に発見するのは一緒に暮らしている飼い主さまです。日常生活で飼い主さまがいち早く異変に気がつくことができるように無料の健康診断セミナーを定期的に開催するようにしています。シニアになったら出る症状、熱中症になったら出る症状など、知っておくことで適切な対処が出来ることは多く、早期発見に繋げるためにも飼い主さまには多くの簡単な医療知識を蓄えておいて欲しいですね。
    また、歯磨きや耳の手入れといったケアに関するセミナーも開催しています。病気予防の観点からもケアの仕方を知ることは大切で、被毛の手入れを学んでいただくグルーミングセミナーや、ペットの防災セミナー、猫に特化した猫のセミナーなども開催しています。
    季節に関係する内容のセミナーは年1回ですが、歯や耳のセミナーなどは毎月実施していて、啓蒙活動の一環として無料でどなたでもご参加いただけます。多くの方に動物について知っていただくことで、ペットたちの健康が守られれば幸いです。さらに、飼い主さまへの知識の啓蒙という意味では、パピー教室やしつけ教室を実施しています。こちらも専門のドッグトレーナーが行っていますので、問題行動にお困りの方は是非ご相談ください。

  • 様々な機器を備え、高度医療の受け入れも行っていると存じますが、具体的にはどのような治療を行っておられますか?

    治療そのものはもちろんですが、まず医療の入り口である検査、解析に力を入れています。本当に治療の必要があるのか、手術をするにあたってどのようなアプローチをとれば最小のリスクで済むか、事前に把握した上で進めていくことが安全性の向上に繋がると考え、デジタルレントゲン、透視レントゲン、CT装置、CT解析装置などを導入しています。
    さらに私自身は外科手術全般に力を入れて取り組んでいるため、陽圧手術室、Cアーム、電気メス、超音波メス、超音波乳化吸引装置、内視鏡、整形外科パワーツールなど、道具や機材についても十分な施術を行える環境を揃えています。これらは当院で使用することはもちろん、近隣の動物病院の先生方にも声をかけさせていただき存分に活用していただいています。当院だけが設備の充実で盛り上がるのではなく、地域の動物医療にどれだけ貢献できるか、ということも課題の一つと考えています。