院長/菅野 信二 へのインタビュー (3/3)

南が丘動物病院 院長 菅野 信二

菅野 信二SUGANO SHINJI

動物を助けることが人も助けることになれば嬉しい

兵庫県三田市において、多くの獣医師と最新の設備を擁し、日々の治療に取り組む南が丘動物病院。それを束ねる院長の菅野先生は、心から動物を愛する温厚な紳士である。「環境に恵まれた」「人に恵まれた」としきりにおっしゃる謙虚な姿勢こそが、成功の秘密なのだとお見受けした。
ご自身が国内で初めて学会発表された手術例についても淡々と語られ、自慢するような素振りは微塵も感じさせず、「好きで始めた仕事」「自分で選んだ仕事」だから何事も苦にならないと穏やかにほほえむ姿が印象的だった。そんな菅野先生の歩まれた道のりと現在の病院の様子などについて、じっくりと語っていただいた。

インタビュー

  • 猫の場合は、犬と違って健診率の低さも問題ですね

    そうですね。私がいつも声を大にして猫の飼い主さまにお伝えしていることは、とにかく定期的に健康診断を受けていただきたいということです。猫の飼い主さんは99%以上の方がうちの猫は元気と答えると言われています。しかしけっして猫だけが病気が少ないということはありません。先ほどの甲状腺機能亢進症は9歳以上の猫の1割が罹患していますし、関節炎は12歳以上の9割が罹患していると言われています。偶然レントゲンに写った関節をみると、関節炎がかなり進行していることがおおく驚かされます。腎不全が多いことは皆さんもよくご存じだとおもいますが、早期発見すると長生きできるのですが多くの子が尿毒症になった末期の状態で連れてこられることが多く、また高血圧で両目失明した状態になって来院されます。
    うちの猫は病院にいくのが嫌いだからという理由で病院になかなか連れてこない方がおられますが、そういう方には尿検査だけでもとお勧めしています。糖尿病、甲状腺機能亢進症、初期の腎臓病、高カルシウム血漿、尿管・膀胱・腎結石、泌尿器系腫瘍、肝障害などが発見できることもよくあります。できれば、聴診、触診、視診、体重測定だけでも判断が出来る病気もあり、元気で長生きしてもらうために、定期的に健康診断を受けに動物病院を訪れていただきたいと思います。

  • 最後に、今後の獣医療についての菅野先生の思いをお話しください

    私が動物病院を開業してから、もうすぐ30年になります。大学で学び始めたころから数えるとさらに長い年月が経ち、その間の獣医療の進歩には目覚ましいものがあります。今後も進歩を続けていくことでしょう。
    獣医療が進歩してきたのと同時に、飼い主さまの意識も変わってきています。私たち獣医療に携わる者としては飼い主さまとのコミュニケーションを大切にし、飼い主さまと動物との絆に医療面、健康面から最善のかかわり方をしていきたいと思います。私たちの動物病院でできる最良の治療を提供する一方で、他の医療機関へのご紹介も必要な場合は速やかに行い、かつ予防医学にも力を入れていきたいと考えています。人と動物双方の健康と福祉をトータルに考える方向に、時代はますます進んでいくことと思います。当院もスタッフ一同、力を合わせて貢献してまいりたいと考えています。

施設情報

南が丘動物病院

住所
兵庫県 三田市 駅前町12-9
アクセス
神戸電鉄三田駅から徒歩約4分
JR線三田駅から徒歩約4分
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