院長/森 勇雄 へのインタビュー (2/3)

メイプル動物病院 院長 森 勇雄

森 勇雄 MORI ISAO

来院される全ての動物たちに対して、自分の家族と同じ気持ちで接し、治療に当たりたいと思っています。

インタビュー

  • 森先生は整形外科分野の治療について、深い見識をお持ちと伺っています。

    私が大学を出て最初に身を置いたのは整形外科治療を得意とする小動物臨床の草分け的な存在であり、院長先生は手術器具やインプラントを発明・自作されるようなすごい先生でした。当時は治療成果を上げていましたが、治療後の合併症の発生などを視野に入れ、世界標準で行われている治療はどんなものなのかを考えるようになったのです。

  • 世界基準の治療とは、具体的にはどのようなものでしょうか?

    AO(Arbeitsgemeinschaft für Osteosynthesefragen)という研究機関があります。
    これは13名の外科医によって1958年にスイスで創設された骨折治療に関する研究グループのことです。この機関は国際的、外科的、そして、科学的な研究財団(Foundation)へと発展し、世界各国12,000人以上の整形外科医・外傷医、手術室看護師、獣医師が所属する世界有数の学術的組織となり、外傷及び骨接合法における”Global Standard”と呼ばれるほどになりました。
    そのAOの方法を基礎とし、当院では現在主にAOから派生したKYON社のシステムを使って骨折や膝蓋骨脱臼、前十字靭帯断裂、股関節や膝関節に人工関節置換を行っています。

    また、日本では小型犬の飼育頭数が多いためおそらくどの動物病院でも前足の骨折や膝の脱臼、膝の靭帯である前十字靭帯断裂への対処が多いのではないかと思います。当院ではそれらの症状それぞれに有効な方法で疾患に対応できるようにしています。骨折手術1つにしても新たな知見、技術、設備の導入により、日本の小型犬主流の骨折に有利で合併症の少ないものを使用しています。

  • 骨折が頻繁に起こる部位や、普段の生活の中で飼い主さまが注意するべきポイントなどを教えてください。

    小型犬の前足(橈骨・尺骨の骨折)が多いです。街中で開業している当院には「イスから落ちた」「抱っこしていて落とした」あるいは猫ではマンションのベランダから落ちたという原因を耳にすることが多いように思います。最近は体重2kg以下の超小型犬の骨折も頻発していますが、小さな体重でも対応できるシステムを用いて対処しています。

    飼い主さまには高所からの落下や、リードの固定不足による逃走はもちろん、骨折に限らず日頃から動物たちの様子を十分に観察して、おかしいと感じることがあれば早めに相談をしていただきたいですね。

施設情報

メイプル動物病院

メイプル動物病院

住所
京都府 京都市上京区 丸太町通智恵光院西入中務町928
アクセス
JR山陰本線二条駅から徒歩約12分
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