院長/京谷 一未 へのインタビュー (1/4)

きのくに動物病院 院長 京谷 一未

京谷 一未 KYOTANI KAZUMI

飼い主さまとペットたちのよき理解者としてこれからも歩み続けたい

和歌山県北東端に位置する橋本市は、周辺が山に囲まれた自然豊かな町である。 天気が良い日は空に手が届くのではないかと思うほど、空と自分との距離が近く感じる。 そんなのどかな場所にきのくに動物病院がある。 「田舎にいても都会と変わらない医療を提供したい」と語る院長の京谷一未先生は、常に進化を遂げる獣医療に追いつけるようにと、様々な学会や勉強会へ積極的に参加したり、最新医療機器の導入を行ったりするなど、少しでも飼い主さまのニーズに応えられるようにしていきたいと日々奮闘中である。 そんな京谷先生が得意とする整形外科から今後の獣医療について話しを伺った。

プロフィール

京谷 一未
  • 出身地:和歌山県
所属 / 役職
  • きのくに動物病院 / 院長
趣味・特技
  • サックス
今まで飼ったことのある動物
  • 犬・猫
認定医
  • PennHIP認定医
  • スイスチューリッヒTHR、TTA認定医
  • TPLO認定医
経歴
  • 1995年:麻布大学獣医学部獣医学科卒業
  • 1995年~1997年:勤務医時代を過ごす
  • 1998年:高野口町にきのくに動物病院を開業
  • 2009年:現在の橋本市神野々に移転

インタビュー

  • 獣医師になったきっかけを教えてください

    子どもの頃から医療の分野に興味があり、大人になったら医療関係の仕事に就きたいと漠然と考えていました。 そのなかでなぜ獣医療の道を選んだのかというと、実家で飼っていた愛犬がきっかけでしたね。愛犬を通じて色々な動物たちとふれあう機会が多かったことから、小学校の高学年のときは自然と獣医師の仕事に興味を持つようになっていました。 それからは他の職業に目移りすることなく、夢への実現に向けて獣医師の道を歩み始めました。

  • きのくに動物病院の名前の由来について教えてください

    当院がある和歌山県は雨が多く森林が生い茂っていることから、木の神様が棲む国として「木の国」と命名された説があります。 また、古代豪族であった紀氏が支配していた地域であったことから「紀伊国」と呼ばれるようになったそうです。紀伊国は古事記に記載されるほど歴史が長く、古くから根付いてきました。 私はそんな紀伊国のように、地域に根付いた動物病院をつくりたいという決意と思いを込めて「きのくに動物病院」と名付けました。

  • 近年、椎間板ヘルニアを発症している犬が多いそうですが、そもそも椎間板ヘルニアとはどのような病気なのでしょうか。

    人の場合は、頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙椎5個、尾椎4個の計33個あるに対して、犬と猫の場合は頚椎に7個、胸椎に13個、腰椎に7個の計27個あります。 これらの背骨同士がぶつからないようにクッションの役割をしているのが「椎間板」と言われる円板状の軟骨です。 これがこすれたり、飛び出したりして背骨のなかにある太い神経を潰してしまうと、痛みや麻痺を起こすなど様々な問題が起こります。 症状としては足に力が入らなくなるのですが、酷い場合は立ち上がることができず、排尿や排便も自力でできなくなってしまうことがあります。

  • なぜ椎間板ヘルニアになってしまうのでしょうか

    原因としては2つ考えられます。
    1つは遺伝的なものです。軟骨異栄養症という遺伝子を持っているダックスフンドやビーグル、コーギーなど、胴長の犬種に多いとされています。 本来ゼリー状の髄核が生まれつき固く、線維輪を圧迫するため線維輪に亀裂が入り、髄核が線維輪から逸脱して脊髄を圧迫することから、椎間板ヘルニアになりやすいといわれています。
    もう1つは加齢によるものです。加齢に伴い椎間板が変性して亀裂が入り、そこから髄核が入り込むことで線維輪が押し上げられて脊髄を押してしまうことで椎間板ヘルニアを引き起こすことになります。
    これらのことをハンセン1型とハンセン2型と分けられ、ハンセン1型は「遺伝」、ハンセン2型は「加齢」と分けられています。