院長/水谷 到 へのインタビュー (1/3)

水谷 到 MIZUTANI ITARU
治療が困難なときこそ、ご家族が幸せに生活していくためのお手伝いが出来るよう心掛けています。
昭和52年に三重県鈴鹿市で開業した森動物病院は、長きにわたって地域の動物たちの健康を支えてきた歴史ある病院だ。
2011年に院長に就任した水谷到先生は先代院長から病院と共に、脈々と流れる森イズムを引き継いで日々診察に明け暮れており、2014年には同地に新病院もスタートを切った。
各科の専門的な知識を有する水谷先生から、これまでの自身の経験について、さらに造詣の深い腫瘍科についてのお話を伺った。
プロフィール
- 水谷 到
-
- 出身地:三重県
- 尊敬する人物
-
- 西郷隆盛
- 今まで飼ったことのある動物
-
- 犬、猫、うさぎ
- 経歴
-
- 2004年:三重県伊賀市の動物病院に勤務
- 2006年:ペンシルバニア大学股関節改善プログラム(Penn HIP)インストラクター資格を取得
- 2007年:日本獣医がん学会 獣医腫瘍科認定医Ⅱ種 取得
- 2007年:日本獣医歯科研究会 Level 2 受講終了
- 2008年:米国獣医がん学会(VCS)で発表
- 2010年:森動物病院に副院長として勤務
- 2011年:森動物病院 院長に就任
インタビュー
-
初めに、水谷先生が獣医師を志したきっかけについて、お話を聞かせてください。
-
獣医師になろうと志したのは確か小学校の三年生の頃で、当時担任だった先生から「獣医師は動物も人だって治せるんだ」という金言をいただいたことがきっかけです。
実際に小動物の臨床の現場に身を置いてみて感じることですが、病気の子が治って元気になってくれたとき、治療を通じて飼い主の皆さまから信頼していただけたとき、大切な動物の健康を任せていただけることの喜びを感じられるときなど、やりがいを感じる場面が多いと思っています。
-
これまでのご経験の中で、印象に残っている出来事はありますか。
-
勤務医時代に電車に轢かれた猫ちゃんを診させていただいたことがあります。
損傷が大きかったため安楽死も考えましたが、壮絶な手術と治療の末、今では元気で幸せに生活しており、近所で有名な「奇跡の猫」になりました。
この治療を行えたのは、「どんな体になっても飼い続けるという」飼い主さまのお気持ちがあったからこそです。
治療は獣医師が決めるものではなく、その後の時間を共にしてくれる飼い主さまあっての選択なのだと改めて教えていただきました。

- このページをみんなにシェア!
- ツイート
-