ペットサロン ぽち

オーナー：上田　千鶴インタビュー

トリマーになったきっかけを教えてください

いつか起業したいと思っていて、手に職をつけることはいいことかなとも思い、昔から動物がとても好きで手先も器用なほうでしたから、トリマーは天職かなと思いました。三十八歳で資格を取得して、二年後に起業しました。

トリマーになってやりがいを感じるときはどんなときですか

ここまで来る間にも苦労をしたこともたくさんありましたけど、こうしてここまでやってくる事ができたのも大好きな動物に携わるこの仕事がやっぱり好きだからだと思います。
トリミングに関しては、施術後は達成感もありますし、飼い主さまに「とても可愛くなりました、ありがとうございます」と言ってもらえ、喜んでいただいている姿を見ていられるのも嬉しいですし、お預かりでは「よかった、元気でいてくれて」といつもと変わらないワンちゃんに会えて安心していただけるのも嬉しいです。そういう場面を見るとトリマーをやっていてよかったなと思います。
緊急時や急な用事ができてしまって、ワンちゃん達をどうしたらいいかなと思った際にはまず、第一に当店を思い出してほしいですし、飼い主さまが旅行などにいく際にも責任をもってお預かりいたしますので、安心して思いきり楽しんでくることができるように手助けしていきたいです。

トリマーになって一番心に残るエピソードについて教えてください

飼い主さまが先に亡くなってしまって、残されたワンちゃん３匹の里親探しをしたこともありました。中でも一番記憶に残っていることは、飼い主さまが入院してしまい車椅子を使っていたシニア犬でして、他では年齢や体の状態もあり、預かりを拒否されていたのですが、私はその子を預かることを決めて、もう先も長くないワンちゃんでしたので入院されている飼い主さまの病院の駐車場に連れて行き、飼い主さまに会わせてあげたこともありました。飼い主さまは泣いて喜んでくださりワンちゃんも飼い主さまに会えてホットしたのか、その数日後に息を引き取ってしまいました。今でもその近くを送迎で通ることがあるのですが、そのたびに涙ぐんでしまいます。いままでトリマーをしていて忘れられないようなでき事は本当にたくさんありましたが、もちろんすぐに結果や対価に結びつかないことがいずれ信頼につながっていくのかなと思いました。

今後の目標について教えてください

ワンちゃんやネコちゃんに愛情をかけてくれるような飼い主さまにたくさんいらっしゃって欲しいですし、前向きな飼い主さまにいらしていただきたいです。
当店だからこそ行きたい、安心できる、などと思ってくださる飼い主さまがよりいらしてくださる店舗でいたいです。