ちーわん

オーナー・トリマー ／ 鈴木 基子インタビュー

トリマーになったきっかけを教えてください

私がトリマーになりたいとこの仕事を目指すようになったのは、社会人になってからです。もともと別の仕事をしていたのですが、ある時、ワンちゃんを保護することになり、その子と共に暮らしていくうちに「ワンちゃんと一緒に過ごすのってこんなに楽しいことなんだ」と気づきました。そこから、ワンちゃんに関する仕事をしていきたいと思い、あらためてトリミングやブリーディングについて勉強し、トリマーとして働くようになりました。

トリマーとして働く中で「やりがい」を感じるのはどんな時ですか

飼い主さまとワンちゃんが幸せになれるお手伝いができたと感じる時ですね。飼い主さまだけ、ワンちゃんだけではなく、どちらも一緒に仲良く幸せになれる。飼い主さまとワンちゃんがかけがえのない時間を過ごせるように、トリミングやブリーディングを通じて、少しでもお手伝いすることができればと考えています。

この仕事をしていて印象に残っている「エピソード」があればお話ください

「この子はすぐに牙を見せるんです」「いつも怒っているんです」とおっしゃる飼い主さまがいらしたのですが、ワンちゃんの表情をよく見てみたら、確かに「牙」は見せているけど笑っている、笑うと「牙」が見えてしまうので、飼い主さまに誤解されていたワンちゃんがいました。その子は、本当はとても性格のよい子だったんです。このように、一緒に暮らしていても気づけないことをお伝えすることもトリマーの仕事です。飼い主さまが、それまで知らなかったことを知るだけで、ワンちゃんとの関係性がずっとよくなることも多いんです。

これからの目標や展望はありますか

2007年に自分のお店をオープンし、早くも10数年が経ちました。ここ3、4年は、子育てが大変だったこともありスローペースでの運営でしたが、子育ても落ち着いてきたので、そろそろペースをあげて、やっていきたいと思っています。いつも来てくれる飼い主さまの中には、「お子さん、大きくなったね」と話しかけてくださる方もいます。また、長い間通ってくれているワンちゃんの飼い主さまのお子さんの成長に驚かされることもあります。ワンちゃんを通じて、飼い主さまと家族ぐるみでつながっていけるのもうれしいですね。