トリミングサロンワンタッチ

オーナー/竹中みどりインタビュー

なぜトリミングのお店を始めようかと思われたのですか？

第一に動物が好きだからですね。小さい時からずっと周りにワンちゃんがいた環境だったのもあったとは思います。トリミングサロンを始めようと思ってから、まずは知り合いのお店で一年間無償で手伝いをさせてもらいながら、ペットとしてワンちゃんを飼うことと、お店でワンちゃんを扱うことの違いや、お店としての対応などを勉強させてもらってから自分のお店をスタートしました。

お店を始めて10年以上とお伺いしましたが、振り返っていかがですか？

今思えばやり始めた時は自分の想いを飼い主さまに押し付けていたところがあったんじゃないかと反省しています。ワンちゃんのためには「この状態はかわいそうだから病院に連れて行ってあげて」「治してあげて」など飼い主さまにお伝えしていましたが、今思えばそれは押し付けだったかなと思うこともあります。飼い主さまがこの状態で何もしないで自然に、という考えの方もいて、それはそれでよいと今では思います。自分の飼っていたワンちゃんがガンになってしまい、色々な経験を経て私自身の考え方も変わってきている気がします。

印象に残っているエピソードはありますか？

お店をスタートした当初にシーズーのワンちゃんが来てくれていたのですが、元々皮膚が悪くて匂いも取れなかったため、こまめなシャンプーや、フードの変更などをアドバイスさせていただきました。飼い主さまも全部がんばってくれたのに全然症状が改善されずに、おかしいなと思っていると、最終的には爪ダニが原因でした。爪ダニは皮膚の奥の方にいますので、表面だけ見てもわからないことが多いです。根本的な治療方法が間違っているといくらやっても治らないですよね。そのような経験から「もっとワンちゃん一匹一匹に向き合った対応をしていかないといけないな」と感じさせられたエピソードでした。