代表/金澤 縷美子 へのインタビュー (1/3)

Bpop 代表 金澤 縷美子

金澤 縷美子KANAZAWA RUMIKO

後進の方々への指導の際は、トリマーとして必要な様々な面の重要性をお伝えしています

札幌市内のとある住宅街の一角。ここに犬たちの動物としての本質を理解し、その魅力を最大限に引き出すトリミングサロンがあります。
このBpopで代表を務めるのはJKC公認A級トリマーであり、JPHHA本部理事も務める金澤縷美子さん。日々ご自身の考える理想を求め研鑽を続ける傍ら、トリミングスクールで教鞭をとり、後進の方々の育成にも精力的に取り組んでおられる金澤さんに、これまでの歩みの中で辿り着いた考え、これからの動物業界の展望などのお話を聞かせていただきました。

プロフィール

所属 / 役職
  • Bpop / 代表 
経歴
  • 北海道函館市で生まれ、砂川市や札幌市で過ごす。
    義父が営む動物病院でトリミングを行ったのち、神奈川県横浜市で独立開業。
    その後15年間にわたり、関東圏で多くのトリミングを行う。
    現在は北海道札幌市にてBpopの代表として活躍。
  • JPHHA本部理事 札幌支部長
資格
  • JPHHA公認 マスター・オブ・アロマテラピー
  • JKC A級トリマー
  • JKC 全犬種審査員

インタビュー

  • まずは、金澤さんがトリマーを志したきっかけを教えてください

    獣医師である義父が動物病院を開業するにあたって熱心に勉強している姿に感銘を受けたのがきっかけです。何かお手伝いをしたいと思いトリマーの学校に入りました。
    実はそれまで犬が少しだけ苦手でしたが、学校に入っていろいろな勉強をしていく中で、犬は怖い存在ではないこと、それまでは自分が犬のことを知らなかったばかりに、受け入れることができなかっただけなのだと気付かされました。
    恩師である故福山先生は 「犬学者」と呼ばれるほどの博識な方で、数多くの犬に関わる著書を執筆されています。ペット業界では仲間に対して自身の行う手法の詳細を見せたがらない方が多いのですが、福山先生はノウハウのすべてを伝えてくれる方でした。亡くなって3年ですがこの後も道しるべです。

  • このお店(Bpop)を開業するまでのお話をお聞かせください

    最初は札幌で義父の動物病院を手伝っていましたが、そのうち動物病院の片隅でトリミングを行うようになり、その後、知人の紹介で横浜にペットサロンを開業しました。
    約15年間、そのお店を拠点としていましたが、生まれ育った場所に帰ってきたいという気持ちと、北海道と関東のレベルの差を解消したいという気持ちが強くなり帰郷し、20年前からBpopを開業するとともに、トリミングスクールで教鞭をとるようになりました。
    お店を構えて飼い主さまと向き合っている時間の中では、飼っていた犬を亡くした飼い主さまが、別の犬を迎えてまたお店に来ていただいたり、遠方に引っ越したにも関わらず定期的に遊びに来ていただいたり…、信頼を置いていただいていることを実感できて、やりがいを感じることができる瞬間が多くありました。