代表/菊池 亮 へのインタビュー (1/3)

GALLERY ARTESTA -ギャラリーアルテスタ- 代表/菊池 亮

菊池 亮KIKUCHI RYO

愛犬との縁が、美容師の自分をトリマーに導いてくれた。

人の美容と動物のそれとの間にある隔たり。それは、現場に立ち実際にハサミを握る人たちにとって、非常に大きなものであるのは想像に難くない。
その隔たりを乗り越え美容師からトリマーへ活躍の場を移したのは、自身がプロデュースするGALLERY ARTESTAで代表を務める菊池 亮さん。
異色のキャリアを持ちながら、トリミング以外にも様々な面で辣腕を振るい多忙な日々を送る菊池さんに、これまでのご経験や自身のこれまでの歩み、今後の展望などのお話を聞かせていただいた。

プロフィール

菊池 亮
所属 / 役職
GALLERY ARTESTA / 代表
経歴
  • 幼少期の数年をカナダのバンクーバーで過ごしたのち日本へ帰国
  • ハリウッド美容専門学校を卒業後、都内各所でヘアスタイリストとして活躍。
  • 愛犬との出会いをきっかけにトリミングの世界を知り、自身がプロデュースするGALLERY ARTESTAを展開する。

インタビュー

  • はじめに、菊池さんがトリマーを志したきっかけについてお話を聞かせてください。

    初めは美容師として、都内のいろいろな場所でヘアスタイリストとして活動していましたが、自分でヨークシャーテリアを飼い始めたことで初めてトリマーというお仕事があることを知ったんです。美容師とトリマーの間に近しいものを感じたことで、これをコンセプトにした店舗が作れないか考えました。
    ちょうど独立を考えていたこともあり、美容室とワンちゃんのトリミングブースとワンちゃん用のアパレルブランドの3業態を兼ねたお店を出店しました。当初はオーナー兼美容師というポジションだったのですが、次第にアパレル部門のデザインとトリミングも手がけるようになりましたね。
    ワンちゃんのカットスタイルを考える際のカウンセリングには、美容師とトリマーにタッグを組ませていたんです。ワンちゃんのトリミングに美容師の感性も活かしたいと考えていて、美容師として僕が先頭に立ってカウンセリングに参加していました。その後徐々に勉強を続け、次第にトリマーとしてもカットを行っていくようになったんです。

  • 様々な分野で活動している中で、特に印象深く覚えていることはありますか?

    おかげさまで本当に色んな活動ができていて、トリマーとしてだけでなく、セミナー業、プロデュース業、ペットサロンやメーカーから依頼を受けてポスターのデザインを引き受けたり、美容師というバックボーンの影響か、カットのバリエーションについて技術的な面をセミナーでお話しする機会も増えています。それらの活動の中でも、最近ではゲリラトリミングという活動に力を入れていました。

  • ゲリラトリミングとはどのような活動でしょうか?

    ここ1年間を通して行っていた活動で、地方のトリミングサロンさんにご協力いただき、1〜2ヶ月に2〜3日間だけそのお店に伺いトリミングをするというものです。全部で9店舗ほど回りました。
    この企画は、いろいろな考えがあって始めたのですが、結果として求めていたのはワンちゃんや飼い主さまに良い形で還元されるものがあってほしいという点でした。ワンちゃんやトリミングサロンに関わる全ての人が喜ぶ好循環を作れればと思っていました。
    企画を終えた時に、カットしたワンちゃんたちの写真をアルバムにして渡してくださったサロンさんもあり、思い出に残る企画になりました。