オーナー・トリマー/北谷 幸代 へのインタビュー(1/3)

ポップトリック オーナー・トリマー/北谷 幸代

北谷 幸代KITATANI SACHIYO

トリミングに、後進の育成に、繁殖に、ボランティアなど…目標は尽きませんが、全てがワンちゃんと飼い主さまのためになれば嬉しいです。

2018年現在、大阪府箕面市での開業から35年を数えるポップトリック。
ここでオーナーを務める北谷幸代さんは、これまでに様々な経験を積みながら多角的な目線を持ってワンちゃんを見つめ、現在も様々なフィールドで活躍する行動派だ。
ポップトリックが海外から認知を得る店舗となっても、ますますアグレッシブに各方面で活動する北谷さんに、これまでの自身の歩み、その中で感じたことや、指導者としての思い、今後の展望など、様々なお話を聞かせていただいた。

プロフィール

北谷 幸代
出身地
大阪府
所属 / 役職
ポップトリック / オーナー・トリマー
大阪北メイプルファミリードッグクラブ / 代表
経歴
  • 1983年に大阪府箕面市でトリミングサロン ポップトリックを開業。トリミング技術の研鑽に加えて繁殖についても知識を深める。
  • 現在ではJKCトリマー教士として、自身の高い技術と広い知識を後進へと広めている。
  • 現在では海外からポップトリックへ足を運ぶ飼い主も多く、自身も足繁く海を渡り、各方面で活躍している。

インタビュー

  • 初めに、北谷さんがトリマーを志したきっかけについて、お話を聞かせてください。

    私がトリマーという仕事を初めて意識したのは、仲のよかった姉の友人がトリマーになったことを聞いたときだったと思います。昔から捨て犬を拾って育てるほど動物が好きだったこともあり、動物に関わる仕事に就いた姉の友人を羨ましく思うようになりました。
    その後、トリマーの仕事に対して興味を持って色々と調べていくうちに、自然に私自身もトリマーになりたいと思うようになりました。
    思い出してみると、中学生の頃にはトリマーになるための専門学校に行こうと将来の進路を定めていたように思います。
    専門学校卒業後は理解のあるオーナーがいらしたペットサロンで腕を磨き、様々な経験を経て、ポップトリックを開業しました。

  • トリマーになってやりがいを感じるときはどのようなときでしょうか?

    私はトリミングを実施する傍ら、専門学校やセミナーなどでは講師としてトリマーの卵たちに指導を行っています。今や私の教え子は世界中に散らばり様々な場所で活躍していますが、何かのタイミングでふと教え子の動向を知ったときには大変充実した気持ちになります。
    たまたま私がトリミングの技術を持っていたことによって知り合えた方ばかりですので、真摯にトリマーという仕事を続けてきてよかったと心から思います。

  • 後進のトリマーの方々をご指導される際に、大切にしていることはどのようなことでしょうか?

    「地味だが基本的な技術を疎かにしない」ということです。
    トリマー志望の学生の中には、トリマーの華やかな部分に関してのみ意識や関心が高い人が多いように思います。しかし実際に現場に出てみると、そのような華やかな部分は施術全体のごく一部で、地味なシャンプーやすすぎこそが重要だということに気づくと思います。地味な施術もしっかりとこなせるトリマーになるように、カットやトリミングのやり方だけではなくシャンプーやすすぎのやり方を丁寧に指導するように心掛けています。