オーナー/井川 真由美 へのインタビュー(1/3)

DOG PORT オーナー/井川 真由美

井川 真由美IKAWA MAYUMI

愛を持って接することが何よりも1番大切

神戸市の中心地である中央区で愛され続けている1軒のトリミングサロンがある。それが『DOG PORT』である。人見知りや犬が苦手なワンちゃんであっても、DOG PORTに来れば安心して身を委ねてくれる。なかには、リラックスしすぎていびきをかいて眠ってしまうワンちゃんがいるくらいだ。 「ワンちゃんには、笑顔で愛情たっぷりかけてあげることが大切です」と話すオーナーの井川さんは、常にワンちゃんのことを1番に考え、ワンちゃんの健康保持と増進のために様々なリラックスメニューを展開している。そんな井川さんにトリマーになろうと思った経緯から、ワンちゃんとの接し方で大切なことは何かを詳しく伺った。

プロフィール

井川 真由美
役職
DOG PORT / オーナー
出身地
兵庫県
趣味・特技
トリミング・神社仏閣巡り、食べ歩き
今まで飼ったことのある動物
犬、猫、ウサギ、チンチラ、ハムスター、トリ、熱帯魚

インタビュー

  • トリマーになろうと思ったきっかけを教えてください

    トリマーになろうと思ったのは、自宅にワンちゃんをお迎えし、その子をトリミングへ連れて行ったのが最初のきっかけですね。 何度目かのトリミングから帰って来た時、なんだかバツバツと切られていたり、ハサミの跡が付いていたりしていて、凄く雑なカットをされてビックリしたことがあったんです。もっと間近で見たら、素人の私でも分かるほど酷くて…これならちょっと勉強すれば自分でもできるんじゃないかと、ふと思ったんですよね。それがきっかけでアメリカのトリミングスクールに通い始め、トリマーになりました。 それまで動物とは全く無縁の職業をしていて、毎日慌ただしい生活を送っていたのですが、あの日が転機となって新しい人生がスタートしましたね。

  • アメリカのトリミングスクールに通うとはまた思いきりましたね!アメリカと日本のトリミングスクールを比較すると、どんな所に違いがあったりするのでしょうか

    アメリカと日本の違いは、まずお客さまが求めていることが基本的に違うところでしょうか。まずワンちゃんの数が圧倒的に違いますので、1日にトリミングする数も全然違いますし、トリミングのやり方も全く違います。アメリカでは大型犬が非常に多いので、いかに合理的でキレイに終わらせるかが求められましたね。 座学に関しても勿論違いはありますが、基本的にはトリミングを通じてワンちゃんと積極的に触れ合うことが最優先されます。そして技術はとにかく自分の目で見て盗みなさいといった感じです。そのため、よくノートに書き溜めていました。 アメリカでは生き物に対する考え方が徹底していて、犬や猫などのペットは全て“家族”として接することを当たり前としていたので、日本とは違いもっといい意味でリラックスして学べたと思います。

  • アメリカで学んだ後、日本へ帰国して多くのワンちゃんたちのトリミングをしてきたと思いますが、トリマーとして1番の思い出や出来事はありますか

    何よりも1番印象深かった出来事はワンちゃんが天国へ旅立った後に、飼い主さまが態々お店へ挨拶しに来て下さったことですね。もう会えないんだと思うと、私も家族を失った気持ちになり凄く悲しいですし、飼い主さまと一緒に泣いてしまうことが度々ありました。 生前の思い出話しをするなかで「ここで着けて貰ったアクセサリーを凄く気に入っていたの」「ここへ来ると、お散歩するとき以上に喜んでいたのよ」と話しをしてくださると、飼い主さまとワンちゃんの人生のほんの1コマでも携われていたのだなと思い嬉しく思います。そう思うと、毎日お店に来てくれるワンちゃんたちへの思いも会う度に深くなっているような気がします。