オーナー/井川 真由美 へのインタビュー(3/3)

DOG PORT オーナー/井川 真由美

井川 真由美IKAWA MAYUMI

愛を持って接することが何よりも1番大切

神戸市の中心地である中央区で愛され続けている1軒のトリミングサロンがある。それが『DOG PORT』である。人見知りや犬が苦手なワンちゃんであっても、DOG PORTに来れば安心して身を委ねてくれる。なかには、リラックスしすぎていびきをかいて眠ってしまうワンちゃんがいるくらいだ。 「ワンちゃんには、笑顔で愛情たっぷりかけてあげることが大切です」と話すオーナーの井川さんは、常にワンちゃんのことを1番に考え、ワンちゃんの健康保持と増進のために様々なリラックスメニューを展開している。そんな井川さんにトリマーになろうと思った経緯から、ワンちゃんとの接し方で大切なことは何かを詳しく伺った。

インタビュー

  • ワンちゃんのケアとしてブラッシングはどれぐらいの頻度でしてあげるのが良いのでしょうか

    ブラッシングは1週間に1回でも良いですし、風通しをよくしてあげるのもいいと思います。でも、ブラッシングが苦手な方やブラシの使い方がわからないという方も意外と多いので、それならトリマーさんにお任せすれば良いと思いますよ。 あまり難しく考えず、リラックスしてワンちゃんと楽しい時間を過ごして欲しいですね。

  • 今後の目標やビジョンがあれば教えてください

    今後の活動としてトリミングは「好き」や「技術」だけではないこと、そして『愛』を持って接することでワンちゃんたちにどのような変化が起こるのかなど、内面的な部分を動物業界は勿論のこと、ワンちゃんを飼っていらっしゃる飼い主さまたちにも伝えていける組織づくりを現在しているところです。 セミナーや学校での講義や技術的なことを始め、基本という大事な部分の認識を高めていければと考えています。そうすることで幸せなワンちゃんや飼い主さまが増えていったらいいなと思っています。また、もう1つの課題としては、殺処分への取り組みも積極的に取り組んでいきたいと考えています。殺処分の原因は、全て人間の勝手で引き起こされている問題です。だからこそ真剣に考え、1匹でも多くの命を守る活動をしていきたいと思っています。

  • これからトリマーを目指す方々に向けてメッセージをお願いします

    近年、トリマーになろうと希望する人が減ってきていると聞きました。しかしその一方、トリマーという職業はワンちゃんに癒されて楽しそうという声も耳にします。確かにワンちゃんたちから沢山笑顔をもらえますし、毎日癒しを貰っています。でも、トリマーの仕事って実は凄く体力と神経を使う仕事なんです。忍耐力・集中力・注意力を常に維持しなくてはいけないので、正直キツイなぁと思うことは沢山あります。しかしそれ以上にこの仕事って、幸せの見返りがあるので頑張れるんです。 飼い主さま、そしてワンちゃんと関われば関わるほど、彼等の思い出に残っていきますし、何だか家族の一員のようになっていくので、色々な思い出を共有することができます。なので、トリマーはワンちゃんをキレイにして終わりという職業ではないんだよってことを知って欲しいですね。 トリマーという職業は、一生学ぶ仕事だと思っています。知識とスキルを上げるためには日々の積み重ねが大事ですし、学ぶことは沢山あります。大変なこともありますが、飼い主さまとワンちゃんに対して愛情を込めて接すれば接するほど、幸せは倍返しで返ってきますので間違いなく素晴らしい職業だと思います。少しでもトリマーという職業に興味があるなら、一度実際にお店へ行ってみて欲しいですね。きっと見る視点が変わると思いますよ。