代表/金澤 縷美子 へのインタビュー (2/3)

Bpop 代表 金澤 縷美子

金澤 縷美子KANAZAWA RUMIKO

後進の方々への指導の際は、トリマーとして必要な様々な面の重要性をお伝えしています

札幌市内のとある住宅街の一角。ここに犬たちの動物としての本質を理解し、その魅力を最大限に引き出すトリミングサロンがあります。
このBpopで代表を務めるのはJKC公認A級トリマーであり、JPHHA本部理事も務める金澤縷美子さん。日々ご自身の考える理想を求め研鑽を続ける傍ら、トリミングスクールで教鞭をとり、後進の方々の育成にも精力的に取り組んでおられる金澤さんに、これまでの歩みの中で辿り着いた考え、これからの動物業界の展望などのお話を聞かせていただきました。

インタビュー

  • 金澤さまはテリア犬種へ強い思い入れをお持ちと伺っています

    そうですね。先ほどお話しした福山先生がテリア好きだったことや、専門学校に飾ってあったテリアの絵も印象的で、その頃から意識していました。明るく活動的なのに気が強く頑固という性格が私と似ていると仲間が言うので、親近感を抱くきっかけとなりました (笑)。
    テリアはもともとブッシュ(藪)の中を走り回っていた犬で、飼う犬ではないと言われるほど気性が荒いと認識されていた時代もありましたが、現在はしつけの方法などが認知され、家庭犬として暮らせるようになってきました。
    しかし本能の部分で、生まれついての野生を残しています。テリアを家庭に迎える方は、原種の頃から受け継がれているテリアらしさを認めてあげてください。また、お散歩などで他の犬とトラブルにならないようしっかりとコントロールしてください。

  • テリアに対して行う特殊なトリミング技法があるようですね。どのような方法なのでしょうか

    テリアは生まれた時から全天候対応のダブルコート要素の毛質です。特徴である強く美しい被毛を作るため、カットではなく毛を抜く「プラッキング」という手法を用います。人が毛を抜いてあげることで自助作用が発生して、抜いた後から栄養がいきわたり、いい毛質になります。

  • 現在ではアロマを用いたケアも行っておられるそうですね。それについてもお話を聞かせてください

    今までに病気になった犬を数多く見てきた中で、病気になる前に犬自身の自己免疫力を高め、病気になりにくい体を作ってあげることが大切だと実感しました。
    そのため科学物質を排除したシャンプーや、月桃のクリーム、皮膚にしっかり浸透するお風呂、吟味した食事と運動量の確保をオススメしています。抗菌作用があるアロマは、きちんと使用すれば副作用がないため安心して利用していただけるのが特徴です。