mmsu-ha 中目黒本店

オーナー ／ 前野 昭二（テリア専門）インタビュー

―トリマーになったきっかけを教えてください

高校生の頃に「自分がやりたいことって何だろう」と思い、本能的に動いてみたら自然とトリマーへの道を目指していました。元々犬が好きだったのですが、実家では飼えない環境だったのでその反動もあったのかなと思います。福岡のトリミングスクールに入学して、その半年後にシュナウザーを飼い始めたのですが、その子をきっかけにすっかりシュナウザーにはまってしまいましたね。

―東京でサロンを開業した理由はどういったものだったのでしょうか

東京に有名なシュナウザーとテリア専門のトリミングサロンがあって、元々は専門学校卒業後に福岡か地元の下関で開業しようと思っていたのですが、福岡から東京に遊びに来たときに勉強の為にそのお店に見学に行ったらそのまま流れで就職が決まったんです。
本当に０からのスタートで、２年くらいサロンに住み込みで働いていました。サロンの床で寝たり、ドッグバスでシャワーを浴びたりしていましたので、今思えば若かったからこそできたんだと思います（笑）その頃からショップの棚を1つ借りて、レザー製品の販売も行っていたんですよ。

25歳で独立した後に、飼い主様のご自宅へ出張してトリミングやトリミング講習会をしに行ったり、
首輪・リードをオンラインショップで販売していたら、
「店舗はどこにあるんですか？」「首輪・リードの現物も見たい」
とのお話を多数いただいたので、首輪・リードのショールーム兼トリミングサロンを作ろうということになり、同じように個々で活動していた松岡と一緒に現在の中目黒店をオープンし、2年後に代々木上原店をオープンしました。

レザー製品の制作はお仕事に就いてから始めたのでしょうか

いえ、レザー製品を作り始めたのもトリミングスクールに在学中のときですね。
自分のシザーケースが欲しくて買いに行ったら思いのほか高かったので、「じゃあ自分で作ろう」と思ったのがきっかけなんです。作った物を学校に持って行ったらクラスメイトたちからも好評で、「自分たちの分も作って欲しい」と頼まれたので、カタログを見ながら独学でシザーケースをいくつか作ってあげたりもして。
そのうち「首輪やリードも作って欲しい」と言われ始め、注文に合わせて作っていくうちにクオリティも上がっていって、「これは商品としていける！」と思ったんです。

トリミングの講習会を開いたきっかけはどのようなものだったのでしょうか

「ウェルシュテリアと・・・」というブログをやっているのですが、ブログを始めた当初から「テリアのトリミングはどうやればいいのでしょうか」といった質問がたくさん来ていたんです。テリアのトリミングはプラッキングなど特殊な技術が必要となりますので、教えてくれる人が少ないといった現状のせいかもしれませんね。そこで、「それなら直接会って教えてあげよう」と思ったのが講習会を始めたきっかけです。

現在では代々木上原店で、テリア専門・シュナウザー専門とそれぞれトリミング講習会を定期的に開催しており、ありがたいことに県外から足を運ばれる方が多いですね。

今後の目標について教えてください

現在、中目黒店ではシュナウザー、小型テリアを対象にトリミングを行っていますが、今後は色んな犬種のスペシャリストを集めて、地域ごとに合ったサービスを展開していきたいと思います。また、これからもしつけやフードなど、トリミング以外のこともしっかりサポートして、「ワンちゃんのことで困ったときはmmsu-haに行こう」と思っていただけるようなサロンにしていきたいですね。