299ぱんち

オーナー/西岡 智広インタビュー

この仕事を始めたきっかけを教えてください

子どもの頃からとにかくワンちゃんが大好きで、ワンちゃんと一緒に遊べる・過ごせる仕事に就きたいと思っていました。専門学校へと進学し、ワンちゃんの訓練士になったのですが、訓練競技会にチャレンジするよりも、ワンちゃんが家族と一緒に仲良く過ごしていくための“家庭内でのしつけ”に興味があったことから、ペットショップへと就職しました。ペットショップで仕事をしていく中で、トリマーの方の仕事の手伝いをするうちに、トリミング技術の必要性を強く感じ、自身でもトリミング技術を身に付け、訓練士だけでなく、トリマーとして仕事を行うようになりました。

トリマーになってやりがいを感じる時はどんな時ですか？

当サロンでは、飼い主さまにお迎えにきていただいた際に、仕上がりの確認として、まずワンちゃん・ネコちゃんに触っていただき、手触りや毛の感触を実感していただいています。特にネコちゃんの場合、はじめてトリミングに連れてこられる飼い主さまも多く、洗い立てのふんわりサラサラの毛を前に「こんなに変わるの！？」と驚き、喜んでくださる姿を見ると、この仕事をはじめて良かったなと思いますね。また、もともとワンちゃんの訓練士ですので、体の大きなワンちゃん、やんちゃなワンちゃんも得意としています。「じっとしていられないから…」とサロンでのトリミングを諦めていた子の飼い主さまに感謝していただけた時も本当にうれしかったですね。

トリマーになって心に残っているエピソードを教えてください

他のお店で断られてしまった…と当サロンにやってきたゴールデンレトリバーの子です。もともと施設にいたのを飼い主さまが引き取られた子だったのですが、懐くのに時間がかかるうえ怒りやすい性格のため、断られてしまったようでした。長毛種であるため、健康や衛生面からいってもトリミングは不可欠の犬種です。「何とかできないか？」と飼い主さまから相談されました。「もし、ウチが断ってしまったら、この子は行くところがない、必要なケアを受けることが出来なくなってしまう！」その思いから、引き受けることにしました。このような子は扱い方が慎重で難しいとされていますが、ワンちゃんときちんと向き合うことで、怒らせることなく最後まできちんとケアできました。ワンちゃんのきれいになった姿を見た時、訓練士の経験があったからこそ出来た、この経験を活かしていきたいと思いました。また、訓練士として行う「しつけ教室」の後に、「トリミングもぜひ、西岡先生にお願いしたい」と、トリミングに連れてきてくれる飼い主さまもいらっしゃいます。訓練とトリミング、どちらも担当させていただけるのは私の強みであり、そんな私を「先生」と慕ってくれる飼い主さまの存在は、とても有難く感じています。