犬のようちえんワンワンさくら

店長／小川 和代インタビュー

このお仕事を始めたきっかけを教えてください

私たち夫婦が初めて飼った柴犬の「さくら」がまだ小さく、一人ぼっちにして出かけることがとても忍びなく、預ける場所を探したのですが難航し、それならば自分たちでつくってみてはどうだろうかと一念発起して一時預かりのお店を始めたのがきっかけです。
最初は単に預かりだけをしておりましたが、自分の思いからすると、仕事をしている間に誰かに大事な愛犬を預かってもらえたらどんなに安心で、ワンちゃんも寂しい思いをしなくてすむだろうと思うと、一時預かりではなく幼稚園型のお預かり方法にする方がより良いのではないかと幼稚園をスタートし今に至ります。そして、さらに自分自身でできることを増やしたくてトリマーの資格も取得し、どんなワンちゃんでもトリミングをできるような体制を整えました。

どんな時にやりがいを感じますか

トリミングやシャンプーで気持ちよくなって喜んでいるワンちゃんを見るときや、飼い主さまから感謝の言葉をいただいた時などですね。また、お迎えの時にワンちゃんが嬉しそうに声をあげて駆け寄ってきてくれます。こんな光景を見ると心からこの仕事をしていてよかったと嬉しくなります。
当幼稚園は月額制なので飼い主さまのご都合に合わせて通ったりお休みしたりも可能ですが、ほとんどの園生は引っ越しなどのよっぽどの事情がない限り毎日通ってくれます。ここに来ているワンちゃんたちは皆兄弟みたいなものなんですよ。そんなワンちゃんの幸せそうな光景がこの仕事をするやりがいになっております。

保護活動への取り組みについても行っているようですが

山に捨てられていたトイプードルの「太陽くん」を保護したことから、世の中では愛犬を飼うことを途中で放棄し手放してしまう人がいること、またそれによって悲しい思いをしているワンちゃんがたくさんいることを知るようになりました。この出来事をきっかけに私たちも、このような悲しい思いをしているワンちゃんを一匹でも救いたいと、捨てられたワンちゃんを保護したり、また愛犬を最後まで飼い続ける啓発活動を行ったりしております。
二度と「太陽くん」のような悲しい思いをさせたくないという想いから、「太陽くん」をロゴマークにしたトートバッグの『太陽バッグ』を販売するようになりました。バッグの売上の一部は、保護活動資金として使わせていただきますので皆さまのご理解ご協力をお願いいたします。

今後の目標

当園では幼稚園サービスでは年に2回の遠足がありますが、いつの日か淡路島のペンションへ全員で修学旅行へ行きたいと思っております。その時は貸し切りバスで出かけ、飼い主さま、ワンちゃんたちとさらに仲良く楽しい思い出をつくっていきたいと思います。
まだまだワンちゃんにも幼稚園のようなサービスがあることを知らない方も多いと思いますが、ワンちゃんは群れの中での生活を通じて多くを学び、成長します。ワンちゃん同士のお付き合いが上手にできることで、自然と人間社会でのマナーやルールも身につけグッと落ち着いた雰囲気になります。ぜひワンちゃんの社会を体験させてあげてほしいなと思います。