トリミングサロン モコ

平澤　剛：オーナーインタビュー

平澤さんがアニマルセラピー協会を立ち上げたきっかけを教えてください

以前、盲導犬を育てるボランティアをしていました。パピーウォーカーに育てられた盲導犬は、全体の3割くらいしか盲導犬になれないといわれており、私のところにいたワンちゃんも、色々な基準に届かずウチに戻ってきました。
盲導犬にはなれなかったけど、訓練をきちんと受けているワンちゃんです。そんなワンちゃんが、ほかでできることはないかと思っていたころに、アニマルセラピーに出会いました。セラピーについて色々経験を積み、私自身が独立してアニマルセラピー協会のNPO法人を立ちあげました。

日頃からワンちゃんに深く関わる中で、やりがいを感じるのはどんなときですか

普通のドッグカフェというと、自分のワンちゃんを連れて行く人が多いですよね。当施設にお越しなる方の半分以上は、ワンちゃんを飼われていないお客さまです。障害のある方、学校に通っている目の見えない方などもお越しになって、よろこんでいただいています。

通常の喫茶店で隣同士の方が話をしたり、仲良くなるというのはあまり見られませんが、当施設では初対面の人たちの話が盛り上がったり、ワンちゃんが入ることで仲良くなったり、というのがよく見られる光景です。
アニマルセラピーの方でも、からだや精神的に弱ってしまっている方が、ニコニコと笑顔でよろこんでいただけています。そこにやりがいを感じます。

今後の目標を教えてください

日本では虐待や殺処分など、動物に関わる様々な社会問題も抱えていますが、ワンちゃんたちが例えばアニマルセラピーなどで人の役に立っているということを多くの方に知ってもらい、人と動物たちがより良い形で共生していける世の中になるよう、自分にできる事を出来る限りやっていきたいと思います。