院長/池上 裕 へのインタビュー (1/3)

あい動物病院  院長 池上 裕

池上 裕 IKEGAMI HIROSHI

医食同源という言葉もある通り、日々の食事は動物の健康を管理する上での第一歩です。

動物の皮膚状態の改善について、根本的なコンディションの解決を図ることを重要視している方はどのくらいいるだろうか。飼い主の目に留まりやすく、動物病院を利用する理由の上位に入る皮膚疾患には、動物の生活習慣や体質など、様々な要因が複雑に絡み合っていることも少なくない。
兵庫県尼崎市に居を構えるあい動物病院で院長を務める池上裕先生は、皮膚科診療に深い見識を持ち、これまでの多くの論文の執筆と発表を行っている。
自身の行う治療を通じて、医療の本質、人と動物との暮らしの本質を話す池上先生の言葉からは、これまで心血を注いできた獣医療への情熱が感じられた。

プロフィール

池上 裕
  • 出身地:兵庫県尼崎市
所属 / 役職
  • あい動物病院 / 院長
所属学会
  • 一般社団法人 尼崎市開業獣医師会(理事) / 日本獣医皮膚科学会 / 獣医アトピー・アレルギー・免疫学会 / 鳥取県動物臨床医学会 / JAHA / 日本伝統獣医学会
経歴
  • 昭和62年、獣医師国家試験合格後に渡米。コロンビア大学付属セント・ルークス病院で研鑽を積む。
  • 平成元年に開業動物病院で研修医として勤務後、平成5年に再び渡米。ニューヨークへ渡りアニマルメディカルセンター ポストグラジュエイトコースを修了する。
  • 平成6年にあい動物病院を開業。平成16年に現在の場所へ移転し、診察を行っている。

インタビュー

  • まず初めに、池上先生が獣医師を志したきっかけについてお話を聞かせてください。

    きっかけとなったのは少年の頃に観ていた「野性の王国」という往年のテレビ番組でした。
    様々な動物の生態を紹介するドキュメンタリー番組で、そこに移る動物たちの姿に深く感銘を受け、動物への興味が湧いたというわけです。
    中学生の頃には、獣医師を志すことを決意していましたね。

  • 実際に獣医師として現場に身を置く中で、やりがいを感じることや、これまでのご経験の中で心に残っている出来事はありますか?

    飼い主の皆さまが大切にされている愛犬、愛猫たちが、長く辛い病気の経過を経験し、悩みぬいた末に来訪されたとき、多くの飼い主さまはとてつもなく大きな不安や悲しみを抱えています。
    そんな状況にある方が、来院・治療を重ねるごとに動物たちが快方に向かう様子を目の当たりにし、明るい笑顔を見せてくれるようになったときですね。愛犬・愛猫と共に健康を取り戻してゆく飼い主さまの姿を見ることができたとき、何にも代えがたい充実感を覚えます。

    またワクチンや健康診断など、年に数回しか来院しない健康なワンちゃんは、だんだんと病院に来るのを嫌がったりするものなのですが、本当に具合が悪くなって来院した際に、自分から車を飛び下り、病院に駆け寄ってドアを掻いていた姿を見た時に、ワンちゃんにも認めてもらえた気がしました。