店長/唐立 由理 へのインタビュー(2/3)

ボブテイルシュウ 店長/唐立 由理

唐立 由理KARATACHI YURI

『絶対に諦めない心』がバイタリティ溢れる原動力となり夢への一歩を導いた

誰からも愛される笑顔とは、唐立由理さんのことを指すのだろう。エネルギッシュで生き生きとしたその姿に疲労という言葉はないのだろうか。 「今の自分があるのも社長が夢への手助けをしてくれたから」と話す唐立さん。無我夢中で走り続けて手にしたものは一体何だったのだろうか。子どもの頃から抱く夢の実現に向け、トリマーという仕事に人生を捧げてきた唐立さんの歴史を探った。

インタビュー

  • 貴重な戦力を2年間勉強に出してくださる懐の深さを感じさせますね

    本当はどう思っていたのかは分かりませんが、快く海外留学を承諾してくれて尚且つ、留学するための費用も一部援助していただきました。そのおかげで沢山学ぶことができましたし、英語も話せるようになりました。 現在、まだまだ恩返しとまでいかないかもしれませんが、オーナーが海外のクライアントと絡むことがあれば、そのサポートを行っています。また、オーナーが出すアイデアを私が実務に移すなど二人三脚でお店を支えています。

  • 国内に問わず海外にも目を向けていらっしゃる唐立さんですが、外国とのやりとりはどのようなことを行っていらっしゃるのでしょうか

    国内で開催されるドッグショーの外国人審査員の先生方の通訳を務めたりすることもありますし、ハンドラーさんやブリーダーさんとのやり取りを積極的に行っています。 猫好きの方でも知る人の少ない「トイガー」という純血種がいるのですが、実はこのネコちゃんを日本に広めたのは私だったりします。アメリカへ留学していた際、トイガーという猫種を雑誌で初めて知ったとき「是非日本でも広めたい」と思い、そのブリーダーさんに手紙を書きました。でもなかなか返事をいただけなくて「やっぱりムリか…」と諦めて帰国の準備をしていたとき連絡をもらえました。あのときは「やったー!」って声に出して喜びましたね。その後、善は急げとはこのことで直ぐにブリーダーさんの元へ行き、日本で扱わせていただける約束をすることができました。 熱い思いと行動力があれば、人を動かすことができるということをそのときに学びましたね。

  • トイガーを含め、純血種のネコちゃんってとても高額なイメージを持つのですが、なかには高価な純血種を取り扱うブリーダーさんに対して否定的な声もあるかと思います。それに対してどうお考えでいらっしゃいますか

    「人間のエゴによって、ひ弱な純血種をつくり出している」という批判ですね、重々承知しています。私たちブリーダーや生体販売を行う者にとって何よりも大切にしていることは『健康で丈夫な純血種を継承していくこと』です。 ボブテイルシュウでは自社で飼育場を持つほか、優秀なブリーダーたちとの連携も密に取っていますので、無理な交配は決して行わず、「妥協のない交配」そして「理想的な交配」を追求しています。そのためにも国内だけの狭い範囲での交配ではなく、海外も含めた広い視野に立つ交配が重要だと考えています。 私たちは、美しい純血種づくりだけに血道を上げているわけではなく、ブリーディングやトリミングなどの収益で「殺処分ゼロ!」の目標を実現するために注いでいます。全ての動物たちにとってのより良いあり方を常に模索しています。

  • 動物たちのことを1番に考えていらっしゃるお気持ちがよく伝わってきます。唐立さんはトリマーとして日々沢山のワンちゃんたちのトリミングを行っていらっしゃいますが、施術を行う上で気を付けていることはありますか

    負担にならないトリミングを心掛け、尚且つご自宅でもお手入れしやすいスタイルを提供できるように日々努めています。そして何よりも気を配っていることは、ワンちゃんの健康チェックですね。 動物病院にはフィラリアの予防接種で1年に1回行くと思いますが、それ以外は病気やケガなどにならない限り足を運ばれない飼い主さまがほとんどかと思います。でも、病気になってから動物病院へ行くのでは手遅れになる可能性もあります。私は、出来る限り病気やケガの早期発見ができればと思い、トリミングを行う前にワンちゃんの体に異常がないか事細かにチェックを行います。その際、しこりなど異常が見受けられれば直ぐに飼い主さまに知らせ、迅速な対応ができるように努めています。