安藤動物病院

スタッフ紹介

• 院長 ／ 安藤 武樹

  

  プロフィール ◇出身：岡山県
  ◇趣味：サッカー
  ◇今までに飼った事のある動物：犬、カメ、トカゲ、牛、馬、ヤギ、羊、ニワトリ、アルパカ

  院長 ／ 安藤 武樹 インタビュー

  • 獣医師になったきっかけを教えてください

    小学生のときに見たアメリカ映画の影響が強いですね。その映画は牧場が舞台で、「ああいう自然の中で動物たちと一緒に暮らしたい」って思ったんです。それで、動物に関わる職業に憧れたんですよ。そして高校は、かつて獣医学校で、「獣医になれるらしい」とすすめられて北海道の農学校に進学したんです。ですがそのような制度はとっくの昔に終わっていて、通いはじめてから獣医になれないということに気がつきました（笑）。でもそこでの毎日は牧場生活みたいで、より獣医になりたいという気持ちが強くなったんです。
    大学は牛や馬を得意とする酪農学園大学の獣医学部に進み、卒業後は兵庫県の農業共済組合というところに就職し、牛や馬など大動物の獣医としてスタートしました。
    

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  • 心臓病や循環器の疾患に取り組むようになったきっかけは何でしょうか

    まず大動物から小動物へと診療対象が変わったきっかけからお話しますね。結婚して子どもが大きくなった頃に、受精卵移植の勉強をするために先進国の動物病院で働いてみようと考え、家族を連れてニュージーランドに渡ったんです。そして実際に現地で働いてみたら日本の獣医療とは異なる点が多くて驚きました。この経験を生かしたいと思い、日本へ戻ったら小動物の獣医になろうと決めたんです。
    開業してからは、「どのような動物、病気でも診療します」という方針でやっていたのですが、それでは他と差別化できないため何か強みがなくてはいけないと考え、子どもを悩ませていた心臓病ついて深く理解しようと思い、勉強をはじめたんです。
    

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  • 獣医師になってやりがいを感じるのはどのようなときですか

    週に1回、神戸にある兵庫県で一番大きい病院で学術の指導と循環器の特別外来を行い、大阪府立大学の方でも博士コースに在籍して、獣医外科学教室で心臓病の研究をしています。若い先生たちを育てるというのも面白いし、専門分野として心臓病の研究をするのも面白いですね。でも大学の先生になりたいわけじゃなくて、自分の病院で飼い主さまとお話しながら動物たちを診るのも楽しいんです。つまり3つの興味があるんですね。
    飼い主さまのお顔が見える診療で、喜んでいただけること、どんな心臓病の子でも寿命まで生きられて、質の高い生活を維持できる方法を研究すること、大学生や社会に出た若い獣医さんたちと一緒に勉強すること、この3つすべてがやりがいになっています。
    

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  • 今後の目標について教えてください

    今後ずっと続く大きな目標は、心臓病に苦しむ動物を上手に診断したり治したりする方法を整理して、皆さまにそれを紹介することです。
    心臓病や循環器に関する病気の種類は意外と多いのですが、昔の検査法や治療法に引きずられてしまって、個々の獣医さんでは気がつかないことも多いんです。
    心臓病の診断をもっと優しく正確にできるようにしていきたいと、今は血液を調べれば心臓の状態がわかるバイオマーカーの研究をしています。それに加えて、心臓の状況、形や能力を心電図で調べる方法も研究を行い、そちらは本にする予定です。
    
    その他にも海外で講演をしていますので、アジアやアフリカの獣医師や学生と一緒に心臓病について勉強していきたいと思っています。実は今大学で勉強しているのも、大学で学位を取って少し経験を積んだら、西アフリカのアクラ大学にある臨床センターで心臓病の臨床診断を教えようと思っているからなんですよ。直近の目標はこれですね。
    田舎だから良いサービスが受けられない、途上国だから良いサービスが受けられないというのは絶対に嫌なんです。
    

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