院長/藤井 忠之 へのインタビュー(2/4)

戸田動物病院 院長 藤井忠之 戸田動物病院 院長 藤井忠之
プロフィール
藤井 忠之

日本獣医生命科学大学卒業(1989年)

戸田動物病院は埼玉県戸田市の一角、住宅街の真ん中に佇み、長い間この地域の獣医療を支えてきた。院長の藤井忠之先生は、先代院長からこの病院を引継ぎ、日々の診療に明け暮れている。この地域の時代の移り変わりを見つめながら数々の症例を診療してきた藤井先生にお話を伺った。
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獣医師として思うこと(1)

近年の医療機器の普及と診察の変化について

機材に対するハードルは間違いなく下がっているように感じますね。もしかしたらCTやMRIのような高度な機械で検査をすれば、ほとんどの事が分かるんだと思っている人が多くなっているのかもしれないですね。
結局、データを見て動物を診ていない方が増えてしまっているように感じます。基本は動物を「診る」ということが基本だと思うんです。
飼い主様のお話だけ聞いて終わってしまう先生もいるし、データだけ見て終わってしまう先生もいますが、やはり動物に触れてちゃんと身体検査をすることが基本だと思いますね。
医療機器が以前より身近になって、当然それを有効に活かしている方のほうが多いとは思いますが、機械に頼りすぎてしまって「機械がこういっているんだからこの子はこうなんだ」と決めてしまう、つまり動物の検査の仕方が機械寄りになってしまう。もしかしたらそういった方が増えてきてしまっているのかも知れないですね。

今までの治療で印象に残っている出来事

全てというと語弊がありますが、印象に残っている子は沢山います。先ほどの治療機材の話にも繋がりますが医療技術が発展してくると、病気がはっきりと分かりづらい、分からないというような子に関して、何年か経った後で「あのときの子はこの病気だったのかな?」とわかったりすることもある。それで解決する子もいるけど、やっぱり解決できずに亡くなってしまった子は印象深く残っていますね。あのときにこの機械があったら・・・、あのときにこの薬があったら・・・そういう風に思う事はあります。
もしそれと同じように、自分の勉強不足が原因で問題を解決できなかった場合、非常に自分に残念な気持ちになってしまいます。それは本当に嫌ですから、今でも治療に対する情報収集は欠かしません。いわゆる生涯学習というか、一生勉強ですよね。学会の発表なども正にそうで、皆で情報を共有する訳です。
「こういう病気を診たんですが皆さん知っていましたか。こういう治療を行うとこういう状態になりました。」といったことを発表する訳ですね。勉強したい人は沢山いらっしゃいますし、学会などには若い方も沢山いらっしゃいますよ。
あと、印象に残っているといいますか、少し驚いた事はありましたね。ある日の診察中にやけに待合室で赤ちゃんが泣いてるなと思っていて、診察が済んでドアを開けると待合室に山羊が居たことがありましたね(笑)
どうやら、昔この地域にあったペットショップが入っているデパートで買ってきたらしく、話を聞いてみると、その山羊は小さいときから干草でなくて濃厚飼料という人工のフードを食べていたようなんです。しかし山羊は草食獣ですから、草を食べないと胃が発達しないので、胃の動きが悪くなっていってしまうんです。その為、胃停滞をおこしていて、サラダオイルを飲ませて治療をしましたね。
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住所
埼玉県戸田市笹目4-19-16
アクセス
JR埼京線北戸田駅から徒歩15分
JR埼京線戸田駅から徒歩20分
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