院長/田中 宏 へのインタビュー (1/3)

中山獣医科病院  院長 田中 宏

田中 宏 TANAKA HIROSHI

動物のことを第一に考えて飼い主と共に最善の選択ができる動物病院でありたいと考えています。

奈良県で半世紀近くの長い歴史を持ち、小動物臨床の黎明期からその過渡の中心に身を置いていた中山獣医科病院。この病院で1990年に臨床獣医師としてのキャリアをスタートさせた田中宏先生は、2015年からは院長に就任し、足を運ぶ多くの動物たちにその辣腕を振るっている。
専門性の高い高度治療の見識・技術を有しながらも、さらなるポテンシャルを備えた病院を目指して舵を切る田中先生に、お話を伺った。

プロフィール

田中 宏
  • 出身地:京都府
所属 / 役職
  • 中山獣医科病院 / 院長
所属学会
  • 獣医麻酔外科学会 / 獣医画像診断学会 / 日本獣医がん学会 / 獣医神経病学会 / 獣医脳脊椎外科研究会/日本動物理学療法研究会
経歴
  • 京都府出身。麻布大学を卒業後、中山獣医科病院で勤務を始める
  • 2008年3月に北里大学で獣医学の博士号を取得
  • 2009年1月 日本小動物外科設立専門医認定
  • 2015年4月中山獣医科病院の院長に就任

インタビュー

  • まず、田中先生が獣医師を志したきっかけについてお話を聞かせてください。

    獣医療の道を志したのは、高校三年生の頃に交通事故に遭った犬とたまたま遭遇したことがきっかけです。
    その犬の周囲にはたくさんの人が集まっていたにもかかわらず、近くに受け入れてくれる動物病院を見つけることができずにどうすることもできない状況でした。最終的にその犬は放置されたまま息を引き取ることになるのですが、その過程において私は大変衝撃を受けました。「このような動物をこれ以上増やしてはいけない」という使命感に似た気持ちを抱くようになり、すぐに進路を獣医師へと変更しました。当時の進路指導の先生は驚かれたのではないかと思います。

  • 実際に獣医師として診察を行う日々の中で、やりがいを感じるときはどのようなときでしょうか。

    自分の担当した動物に適切な治療を施すことで、動物が元気になっていく過程を見られることにやりがいを感じますね。特に動物が元気になっていくにつれて、飼い主さまの笑顔が増えていく様子を見るたびに「この仕事をやっていてよかった」と思います。
    先ほどお話したように、「動物を一匹でも多く救いたい」という気持ちを持って獣医師を目指しましたので、どのような動物であっても命を救えたという事実は私にとって大きな充実感を感じさせてくれます。

  • 田中先生は2015年より、かねてから勤務されていた中山獣医科病院の院長に就任されたと伺っています。病院の今後の展望についてお話を聞かせてください。

    当院は椎間板ヘルニアの治療実績数に関しては全国有数であると自負していますが、そのまま椎間板ヘルニアに特化した動物病院にしていくのではなく、基本的にはどのような症状であっても対応できる動物病院として診察を行っていきたいと考えています。
    そのためにも在籍する獣医師たちには臨床における基礎をしっかりと伝え、そのうえで自身の得意分野を思う存分伸ばせる環境を整えていきたいと思っています。