院長/三浦 春水 へのインタビュー (1/3)

エム動物クリニック院長 三浦 春水

三浦 春水 MIURA HARUMI

動物たちの暮らしを少しでも穏やかなものにするための選択肢の1つとして、統合医療を積極的に実施しています。

病院で行う治療と聞くと、どんな内容のものが思い浮かぶだろう。
注射、内服、手術、近代的なCT、MRIなど、多くは西洋医学に当てはまるのではないだろうか。しかし、漢方・鍼灸を始めとした東洋医学の歴史も計り知れないほどに深い。
1991年9月の開院から地域のホームドクターとして長きに渡り地域の動物たちの健康な暮らしを支えるエム動物クリニック。院長を務める三浦春水先生は慢性的な症状で悩む動物たちに、東洋医学を用いた「統合医療」の提案を積極的に行っている。
同時に、治療内容の見学も含めた医療の透明化に注力する三浦先生に、これまでの歩みと、その中で見つけた自身の考える獣医療の在り方について語っていただいた。

プロフィール

三浦 春水
  • 出身地:愛知県名古屋市
  • 昭和37年4月生まれ
所属 / 役職
  • エム動物クリニック / 院長
所属学会
  • 公益社団法人 日本獣医師会/公益社団法人 名古屋市獣医師会 / 一般社団法人 日本小動物獣医師会/獣医麻酔外科学会/日本獣医皮膚科学会/日本ホメオパシー獣医学会 認定医/獣医神経病研究会/日本獣医癌学会
  • 公益社団法人 名古屋市獣医師会
    (理事:平成10年4月から平成12年3月、副会長:平成15年4月から現在)
    特定非営利活動法人 家庭物サポート研究会
    (理事:平成15年11月から現在)
経歴
  • 大学を卒業後、大学付属動物病院にて研修
  • 愛知県春日井市の動物病院で勤務
  • 平成3年9月にエム動物クリニックを開設

インタビュー

  • まず初めに、三浦先生が獣医師を志したきっかけについてお話を聞かせてください。

    家で飼っていた秋田犬2匹、コリ―、スピッツたちと兄弟のように一緒に育った少年時代から、医療に関する道に進みたいという思いを持っていましたが、当時目指していたのは人間に関する医療の道でした。そんな私が獣医師を意識したきっかけは、医学部を目指して浪人していた頃に偶然訪れた「伊奴神社」です。
    たまたま名古屋市西区にあるのを知り、ふと足を運んでみると、昔うちで飼っていた黒い秋田犬そっくりの銅像があったんです。そのとき、医学部以外考えていなかった私が初めて「動物のお医者さん」という道があるということに気づきました。これまで全く選択肢になかった獣医療への道を意識したんです。
    もしかしたら、昔飼っていた秋田犬が導いてくれたのかもしれません。

  • 実際に獣医療を学んでいく中で感じたのは、どんなことだったでしょうか。

    私は昭和37年生まれなのですが、私が獣医学部へ進学した頃は日本の獣医療の転換期だったように思います。例えば今は6年制の獣医学部も当時はまだ4年制であり、ようやく医学部・歯学部と同じように6年一貫教育にしようと動き出した頃でした。
    私自身は4年制の大学を卒業し、大学院を受験してもう2年勉強したんです。その頃から海外の獣医学の情報や技術もどんどん入ってきて、日本の獣医界も大きく成長している時代でした。私よりも1世代前の先輩の時代の獣医療は、まだまだ治療の選択の幅が限られていましたが、レントゲンやエコーなどの検査機器も一般的になり、ようやく人の医療に近づいてきた時期でしたね。本当にすごい時期を経験出来たと思います。
    医学界の経験をまねる治療ではなく、獣医界でのエビデンスに基づいた治療を行えるようになったことや、最先端の医療機器を使えたことは、まさに先駆者の先生たちが開いてくれた道です。日々情報がどんどん変わっていき、まさに日本の獣医界の成長期を体感出来たことは貴重で楽しい経験でしたね。