ハムスターの目が赤いのですが、病気でしょうか。

不調を抱えたハムスターのしぐさや症状について

ハムスターは個体によって元から目が赤い種類もありますが、病変によって目や目の周辺が赤くなったように感じる事があります。同時に目の腫れや、目が開きにくくなるという症状が出る、目の周辺だけでなく目全体が赤くなったように感じる事もあるでしょう。その場合、目がだんだんと飛び出てくる症状が見られる事もあります。
ハムスターの目が赤くなったと感じたら、まずは疾患を疑ってみましょう。

ハムスターの目が赤くなる原因には次のようなものが考えられます。

結膜炎や角膜炎

疾患の中で多いのが結膜炎や角膜炎です。 原因としては「細かいホコリが目に入る」「細菌などによる感染」「手についた尿のアンモニアによる刺激」などが多いです。

眼球出血

高いところから落ちたなど、外部からの衝撃が原因で目の部分を強くぶつけるといった結果、眼球出血を起こしている場合もあります。

麦粒腫

まぶたが赤く腫れる症状の場合は麦粒腫の可能性もあり、原因としては細菌感染が疑われます。

アレルギー性皮膚炎

目の周りが腫れる時にはアレルギー性の皮膚炎の可能性もあります。 アレルギー症状を起こす刺激物、食べ物、巣材、などが原因となり、中には遺伝が関係している場合もあります。

緑内障

目全体が赤くなる症状がある時には緑内障も考えられます。 緑内障は目の中の水分量の調節がうまくいかなくなり、眼圧が上がるために目が赤っぽく見えることがあります。原因は遺伝によるもの、そして眼球の出血などです。

診察は目視と他に見られる症状などを元に診断を行っていきます。

　　　
結膜炎、角膜炎の場合、主に点眼薬の処方になりますが、場合によっては抗生剤を含んだ点眼薬になる事もあります。

眼球出血を起こしている時には状況に応じて止血剤、抗生剤を使用してさらに点眼薬の処方を行います。

　　　
麦粒腫の場合は抗生剤の点眼を行うことで治療をします。

　　　
アレルギー性皮膚炎の場合、かゆみ止めの処方やアレルギー要因を探し、取り除いていきます。

　　　
緑内障と診断された場合、眼圧を下げる点眼薬の処方になります。

点眼をしたことがない飼い主さんは、動物病院で点眼の仕方やコツなどを聞いておくと良いでしょう。
また、目の炎症、アレルギーの診断をされた場合、つれて帰ってから飼育ケースをきれいに掃除して新しい巣材を補充します。この時、ほこりが出やすい巣材やトイレの砂などの設置は、症状が良くなるまで一時的に撤去をしておくとよいでしょう。

目の赤みが気になったら早めに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
特に緑内障の心配がある場合、眼圧状況の影響で目が飛び出てしまう可能性がありますので、少しでも早く治療する必要があります。

• いつ頃から異変に気がついたか
• 目が見えなくなっている（歩くときに物にぶつかるようになったなど）様子はあるか
• 普段の仕草、行動で気になる変化はあったか
• 飼育ケースの形状（ケージ、プラケースなど）
• ケース内の大まかな見取り図（水入れ、トイレなど）
• 使用している巣材
• 普段、食べ与えているもの（何をどのぐらい）
• 掃除している周期

※飼育状況を伝えておくと診察がスムーズになりますのであらかじめ上記のような事項をメモにまとめておくとよいでしょう。

• 結膜炎
• 角膜炎
• 眼球出血
• 麦粒腫
• アレルギー性皮膚炎
• 緑内障

動物病院の多くは犬猫の診察をメインとしている病院もあります。
「ハムスターの診察が可能か？」「エキゾチックアニマル（犬猫以外の動物）の診察が可能か？」
という点を含め、動物病院に一度、事前にお問い合わせをするのをおすすめします。