犬のハインツ小体性溶血性貧血とは
不調を抱えた犬の症状・原因について

犬にタマネギと風邪薬は要注意!!
ハインツ小体性溶血性貧血は、赤血球が壊される事で起きる貧血です。
【主な原因】
タマネギを代表とするネギ類の摂取が原因や、アスピリンやアセトアミノフェン等が含まれる人間用の風邪薬の摂取によることでよく知られ、別名、 「タマネギ中毒」 とも呼ばれています。 タマネギに含まれる成分がヘモグロビンを酸化させ、血管内で赤血球の活動を妨害し、それが原因で貧血につながります。この病気は、原因物を摂取したからといってすぐに症状が出るわけではなく、発病に気づかない事もあります。
【主な症状】
「最近元気がない」「食欲がない」「ぐったりしている」「おしっこの色がいつもより濃い」など普段と様子が違うと感じたら、病気の可能性も疑いましょう。他にも下痢や嘔吐、血尿や黄たん(黄疸)などの症状が出る事もあります。 猫にも見られるこの病気ですが、犬の場合は赤血球の偏りが見られ細胞質が濃縮したように見えるという特徴があります。
貧血を見分ける具体的な症状としては、「歯茎が白っぽい」「皮膚が白っぽくなる」 などがありますので、普段から犬の様子や体の細部を観察しておくようにしましょう。
<関連記事>
・【獣医師執筆】犬にネギは絶対あげちゃダメ。危険な量や症状、対処法を詳しく解説
犬のためにあなたができること

犬のためにあなたができること
普段から人間の食べ物はなるべくあげないようにして、ドッグフードや医師から薦められているものを与えるようにすると良いでしょう。
万一、タマネギ・ニラ・ニンニク・人間用の風邪薬を摂取したとわかった場合には、念のため早めに獣医師に相談することをオススメします。
検査は、触診や口の中を見て歯茎の状態を見たり(白くなっていると貧血の傾向なので注意が必要です)、血液検査・尿検査・レントゲン検査などが主な検査となります。
治療法は症状の原因物質を体内から除去するのが一般的です。それでも回復しない場合は、投薬治療が必要となる事もありますし、貧血症状が重い場合は、輸血が必要になることもあります。
犬にこんな症状・しぐさが出たら注意!
- 食欲減退
- 虚脱状態になる
- 貧血で口内や目が白くなる
- 赤色尿(尿の色が濃くなる)
かかりやすい犬の種類
- タマネギや風邪薬の成分を摂取する事で発症する病気なので、 特にかかりやすい犬種というのはありません。

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