犬の髄膜炎(髄膜脳炎)とは
不調を抱えた犬の症状・原因について
歩くときフラフラしている
犬の髄膜炎(髄膜脳炎)とは、脳の髄膜部位に炎症を起こしている状態を指します。
髄膜(ずいまく)とは、脳と脊髄の部位を包み込む膜を総称して呼びます。
髄膜炎の症状は、炎症が徐々に拡大していき、全身に痙攣を起こす、麻痺、顔面神経麻痺、首を中心とした全身の硬直、脳神経の障害、歩行障害(よろよろ歩くようになる)、発熱、視覚障害が起き、壁や物などにぶつかったりしますので、異変を感じたら、すぐに病院を受診しましょう。
髄膜炎(髄膜脳炎)になる主な原因は4つあります。
- 体力が低下してしまい、免疫力の低下で髄膜炎を発症
- 免疫システムが混乱し、細胞が自分自身を攻撃してしまい、炎症を起こし発症
- ウイルスや病原体への感染で発症
- 脳や脊髄を中心とした部位に腫瘍ができることで発症
犬のためにあなたができること
薬物療法や放射線治療で症状緩和
発症時の対策としては、安静を保ち、無理をさせないようにすることです。歩行障害などの症状が出てくるので、無理に運動をさせると状態が悪化する危険性があるからです。
検査は、脳脊髄液検査、X線検査、ルーチン検査の他にMRI検査を行います。
治療法は、免疫抑制剤・抗炎症薬などの薬物療法で症状を軽減させるか、放射線治療を用いて症状を緩和させます。
犬にこんな症状・しぐさが出たら注意!
- 全身の痙攣を起こす
- 麻痺
- 顔面神経麻痺
- 首を中心とした全身の硬直
- 歩行障害(よろよろ歩くようになる)
- 発熱
- 視覚障害が起きて壁や物などにぶつかる
- 知覚過敏
かかりやすい犬の種類
- 好発犬種は特にありません。どの犬にも発症する可能性があります。
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