猫の心不全について

猫の心不全について

2022/9/13
顧問獣医師、編集担当
ペットライフ編集部
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不調を抱えた猫の症状・原因について

不調を抱えた猫の症状・原因について

心不全は、心臓の働きに問題が起き、血液をうまく体に送ることができなくなってしまった状態です。
心不全の原因としては、心筋症心臓弁膜症、先天性心疾患などです。

心不全の症状として、ちょっとした動きでもすぐに疲れて動かなくなることが多くなります。呼吸を苦しそうにしたり、咳が出たりすることもあります。

また、むくみが出てきたり、腹水などの症状によりお腹が出てきたり、場合によっては肺水腫などを起こすこともあります。

その他にも、チアノーゼを起こす猫もいます。チアノーゼは口の中を確認したときに青紫色のような色をしている状態です。
酸欠を起こしているときにこの症状が現れます。


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猫のためにあなたができること

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口呼吸はよほど苦しい状態

呼吸が苦しそうな場合、様子を見るより動物病院に連れて行くようにしましょう。その際に、いつ頃から様子がおかしかったのか等の状況を伝えられるようにしておきましょう。特に、チアノーゼの症状が出ている場合は、一刻も早く連れて行ってあげましょう。処置が遅れてしまうと生命に関わります。猫が口で呼吸するような状態はよほど苦しい状態です。

診察は、主に聴診で心音や呼吸音を確認して、X線検査で肺の状態や心臓の形、超音波検査や心電図をとって心臓の働きを確認し、心臓の大きさや状態も把握します。場合によっては心不全を起こしていることもあります

心不全と診断された場合は、血管拡張剤、利尿剤、強心剤などを処方されることが多く、服用して症状の改善を促すことになります。
また、同時に心臓への負担を少しでも減らすために、生活状況を改善します。

猫にこんな症状・しぐさが出たら注意!

  • 運動していてすぐに息切れを起こす
  • 特に動いていなくても息切れをおこしている
  • 動きたがらない
  • お腹が膨れる(腹水)
  • 口の中を見てみると青紫っぽくなっている
  • いきなり失神をしてしまった
顧問獣医師、編集担当
ペットライフ編集部

ペットを愛するメディア担当と顧問獣医師の先生で、信頼でき、役立つ情報をお届けしています。

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