引っ張り癖の直し方
元気に歩く愛犬の姿は嬉しいものですが、元気すぎて激しく引っ張るのは困ります。小型犬ではまだ我慢もできますが、大型犬であれば、困っただけではなく、大きな事故につながる事もあります。
リードを引きながら叱るのは逆効果
『引っ張り癖』の犬の散歩を見ていると共通の仕草が見られます。ほとんどの人が引っ張られた時に「イケナイ」とか「NO」と強くいいながら、リードを引き寄せています。中には犬の首にあえてショックがかかるようにビシッと引く人も多くみかけられます。
実はこの方法では、ほとんど犬の『引っ張り癖』は直せないのです。引かれる力に負けまいと強い語調で脅かすように指導する人もいます。しかし、強制的に止めた引っ張りは、一瞬は効いているように感じますが、ちょっと油断したりすれば、急に突進したりして、逆に危ない思いもします。
引っ張られた時にリードを引きながら叱れば、犬は飼い主さんは怖い人だと思いますし「近くに行くと叱られる」と考えてしまうかもしれません。結果的に、飼い主さんから離れよう、離れようとしてしまいます。リードがついていますから、それこそが『引っ張り癖』の原因になってしまうのです。この癖を直すには、引っ張ることは悪いことだと教えるのではなく、飼い主さんのそばを歩くことは良いことで、楽しいことだと教えた方が早いのです。
そばにいることを褒めるように教える
もし、散歩中に愛犬が引っ張りましたら、優しい声で「こっちこっち」とか「おいで」と言いながら、リードを引きます。足下まで引き寄せたら必ず笑顔で迎え、できれば軽く褒めてあげるようにします。小型犬で手が届きにくい場合は、笑顔だけでもいいでしょう。一回でも引き寄せたら、必ずその都度褒めるようにします。引っ張るたびに何回でも行います。これを続けると、犬も飼い主さんのそばにいるとたくさん褒めてもらえる、なるべく歩くときは一緒にそばを歩いた方が喜ばれると理解します。要するに叱ってやめさせるのではなく、そばにいることを褒めるように教えるのです。
更に毎日のお散歩を利用して、愛犬との絆を深めるためには、そばを歩かせながら楽しそうな会話をしたり、その会話の中に愛犬の名前をなるべく多く入れてあげることも良い方法です。いっぱい名前を呼ばれることでより楽しい散歩が出来、愛犬も自然と飼い主さんから離れず歩くようになってくるのです。
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