乾燥に注意
だんだん寒くなり、毎朝のお散歩も私たち人間にとっては厳しい時期となってきましたが、寒さに強いワンちゃん達にとってはますますパワーアップしつつある毎日ではないでしょうか。
皮膚と肉球のケアを

そんな冬ですが、寒さよりももっと注意しなければならないものがあります。それが『乾燥』です。冬場はどうしても空気が乾燥気味になります。
犬にもやはり乾燥肌に近い症状があり、体が痒くなったり、フケが多く出たり、時には肉球がひび割れたようになる時もあります。最近では、質の良い保湿クリームなども販売されていますので、症状がひどい場合にはこれらを使用して、愛犬の肌をガードするのも良いでしよう。
暖房機器の使い方にも要注意!

冬場の室内で特に注意する必要があるのが、暖房器具です。最近は、電気や灯油を使用するストーブでも温風が出る物が増えています。温めた空気が上に行くことから、たいていの場合、温風は床に近い低いところに吹き出します。私たち人間の身長は、150センチから180センチ程度、座っていても顔は120センチぐらいの所にあります。しかし、体高の低い犬は、床から数十センチのところにあり、ストーブから吹き出た熱風がまともに顔に当たってしまいます。鼻や口が乾燥し、風邪に似た症状を引き起こす子もいます。もちろん肌にも良くありません。
温風を使わず床全体を暖める床暖房などが施してある家は安心ですが、ストーブを利用される家では、むしろ温風式ではなく反射式の方が犬にとっては優しい暖房機器となります。どうしても温風式を使用する場合には、温風の吹き出し方向に注意をして、愛犬に直接吹きかからないようにします。
もちろん犬は寒さに強く、暑さには弱い種類に入る動物ですので、あまり室温を暑く設定しないように心がけます。いつも温かすぎる部屋で過ごしている犬にとっては、お散歩で出る外との気温差が大きくなりすぎる心配もあります。
カーペットの静電気
室内の暖房器具の弊害は、温度だけではありません。冬場に室内を暖房しますと、どうしても乾燥します。この乾燥が静電気を生みやすくなります。私たちでも車に乗るときや、電化製品に触った時に、ピリッとくる電気です。
特に犬は裸足で室内を歩きますから、カーペットで起きる静電気の影響を受けやすくなります。特にアクリルやナイロンといった人工の繊維で出来ているカーペットではより静電気が発生しやすくなります。静電気はビリッと痺れて驚くだけでなく、犬の肉球などにひび割れも起こします。一旦ヒビになりますと、犬の場合はなかなか治療がうまくいかず、時には血がでるほど割れてしまうこともあります。できれば、カーペットは人工繊維ではなくウール製などに変えてあげた方がいいでしょう。
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