散歩の効用

散歩の効用

2022/9/12
ドッグライフカウンセラー
三浦 健太
ドッグライフカウンセラー

犬にとって毎日のお散歩は欠かせない大切な日課です。お散歩と聞くと、健康管理上の適度な運動と思いがちですが、犬にとっては健康上の理由だけでなく、その他にもいろいろな要素をたくさん含んでいるのです。

「匂い嗅ぎ」

森で地面にべたっと横たわる中型犬

そのひとつに、「匂い嗅ぎ」があります。犬は吠えたりすることで多少の伝達は出来ますが、人間の言語のような会話術は持っていません。ただその代わりに最近の学説では、匂いによる伝達機能を持っているのでは・・・と思われています。人間の数十万倍から、時には数百万倍の嗅覚を持っていることは以前からよく知られていましたが、最近の説では、嗅ぎわける能力だけでなく、匂いの中の感情までも読み取れるのでと思われているのです。私たち人間には想像さえつかないのですが、悲しい匂いとか、やる気のある匂いとか、幸せな匂いとかを感じ取っているのではないかと言うのです。

そして、犬はその能力を活かして、近所で起きていることや、環境の変化などを敏感に感じとっているのです。とすれば、犬がお散歩で盛んに匂いを嗅ぐ行為は、単なる好奇心や探究心・警戒心だけではなく、人間で言う会話に近いものなのではないかと思われるのです。

従って、散歩をしないということは、会話をさせないということに等しいのです。毎日のお散歩は、運動だけでなく、会話による情報交換のためにも必要であり、それが出来ないことは大きなストレスになるのです。

心の健康のためにも必要な日課

落ち葉の道を笑顔で散歩する2頭のトイプードルと飼い主

また飼い主さんと共に歩くという行為も大事な事柄のひとつです。犬は群れを作る動物で、群れでいることを確認しあうためには、共に歩いたり、共に走ったりすることが、大きな安心感を生みます。特に散歩は大事なことであり、同時に大好きなことでもあります。大好きな時間に誰がそばにいるかは、私たち人間以上に犬にとっては重要なことなのです。家族(群れ)であることを確認し、大好きな時間を共有することから、飼い主さんとの絆も連帯感も生まれてきます。

私たちも散歩は大事と知っています。ただ悪天候の日や寒さが厳しい日には、ついつい言葉も少なくなり、義務的に散歩をしてしまうことがありがちです。しかし、その時間を最も大切に思い、大事にしているのが愛犬と考えると、できれば少しでも楽しい時間を共有ししてあげたいと思います。1日に1回か2回の散歩ですが、上手に楽しい散歩を心がければ、特別な訓練などをしなくても、自然と愛犬との間には強い絆が生まれてくるのです。犬にとってのお散歩は、肉体的な健康管理だけでなく、心の健康のためにも必要な日課と言えます。

ドッグライフカウンセラー
三浦 健太

特定非営利活動法人ワンワンパーティクラブ 代表 ◇主な活動:「全国一斉!クリーン作戦」や「Dog’s Walk for Keep Clean 全国公園清掃活動(活動支援)」などの公益活動。「WANWANパーティ」「ドッグランフェスタ」「愛犬との暮らし方教室」他各種イベント開催による愛犬家へのマナー啓発活動。

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