オスワリの教え方
その1「言葉について」

それでは、一番よく使う「オスワリ」の練習をします。
いつでも、どこでもすぐに愛犬を座らせることができれば、お行儀かいいと思われるだけでなく、大きな事故を避けることもできます。
「オスワリ」を効果的に教えるためには、3つの事に注意をします。
1つめは、言葉です。たまに大きな声で威圧的に 「オスワリ」と言う人がいますが、愛犬を怯えさせてやらせても、怖がるだけで自ら進んで 「オスワリ」をしようという子にはなりません。
もちろん叩いたり蹴ったり、リードで絞めるのも同じです。
「オスワリ」という言葉は小さな声で優しく発します。特に女性の方は来客時や外出先では、大きな命令的な声は出しづらいものです。
ならば普段から小さく優しい言葉で教えていった方が後に便利となるのです。
こうしておけば声に力の無い高齢者の方やお子様の言うことにもすぐに反応してくれます。男性なみの力強い指示言葉だけで接していれば、優しい声では意味が通じず、いつも大きな声をださなければならなくなります。
同時に出来れば愛犬の名前を呼んだあとから「オスワリ」を言う癖も直しておきたいものです。「○○ちゃん、オスワリ!」と言っている人の多くが叱るときにも必ず愛犬の名前を呼んでしまうからです。愛犬から見て、名前を呼ばれる時は必ず褒めてもらえる時と教えておけば、将来の呼び戻しなどがとても楽に教えることができます。
その2「褒めるタイミング」

2つめは、「オスワリ」という言葉を発したら1秒でも早く座らせ、褒めることです。
声をかけてから褒め出すまでに時間があくと、褒められたことの意味が通じづらくなります。できれば「オスワリ」と発してから、座らせ、褒め出すまでを2秒以内ぐらいにすることが理想です。
効果的に教えるためには、愛犬が座るのを待つ必要はありません。最初はお尻を押しても良いので、早く座らせ、早く褒めることです。
この時間を短くすることで「オスワリ」という言葉が褒められる言葉と認識されやすくなります。「オスワリ」と発してから、しばらく経ち、やっと座ったところで褒めても、言葉と褒められたことが直結しにくくなります。
最初のうちは、とにかく早く座らせ、早く褒める動作にかかれることが大事なのです。
その3「効果的な褒め方」

3つめは褒め方です。昔の本には、大げさに喜びいっぱいを表現して褒めてくださいと書かれている本もありますが、せっかく座らせたのに、テンションまであげてしまう褒め方では、落ち着いて長い時間座ることは不可能となってしまいます。
飼い主さんが「オスワリ」と言うと、いったんは座るのにすぐに立ち上がってしまう子に多い例です。日常で 「オスワリ」を使う場面は、愛犬に落ち着いて欲しい場面が多いので、できればテンションをさげ、ゆったりと落ち着く褒め方をしたいのです。
落ち着かせるためには、毛並みに逆らって褒めあげたり、ポンポンと体を叩いたりする褒め方は逆効果となります。女性の喜ぶ甲高い声も同様です。
ゆったりとした声で、静かに、毛並みに沿って落ち着いて褒め下ろす方が効果があります。
この時、褒めながら愛犬の名前を呼んであげるのも、効果があがります。
ご褒美としてオヤツなどを使っている人も、出来ればオヤツをあげる前に褒めてあげるように心がけます。
先に飼い主さんの手で褒めることで、だんだんご褒美がなくても言うことを聞いてくれるように育っていきます。
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