素敵なお散歩
愛犬との暮らしにかせないのがお散歩です。多くのご家庭が朝と夕方などに愛犬を連れてご近所を散歩します。時間やコースはお住まいの環境や、犬の大きさや個性によってもマチマチです。
犬のお散歩は健康管理上、なんとなく絶対必要と思っている人が大半なのですが、実はそれ以外にもたくさんの必要性と効果があるのです。
お散歩が必要な理由

日々の健康管理上、適度な運動は必要です。特にフードに含まれているカルシウムなどは、食べただけでは栄養にならず、太陽光線を浴びることによって体内に吸収される特徴があります。特に子犬や成長期の犬にとっては、とても重要な要素です。
健康管理だけでなく、犬は周囲の匂いによって日々の環境の変化や情報を収集しますから、同じ室内にいて季節の匂いや周辺の変化を感じられないことは、ストレスの原因にもなります。
季節感を感じられなくなれば、換毛期もわからず、体温の調節機能の異常や脱毛の原因になる時もあります。
また、周囲の変化を受けられませんから、他の動物に対しても異常に警戒し、敏感になる子もいます。一説では、犬は匂いの中に感情や近況なども伝達できるとも言われています。その道を通った他の犬の匂いをかぐことで、私たち人間の井戸端会議のような情報交換をしているとも思われているのです。
散歩は大好きな飼い主さんとの絆の確認

そして、最も重要な要素のひとつが精神的な満足感です。昔から犬は野山を歩き、時には全力で走り、生活してきました。犬にとって「歩く」という行為と「走る」という行為は、生きることと同じぐらい重要なことなのです。
まだ物事を知らない子犬同士でも、他の犬と出会えばまず一緒に走ろうとします。共に走ることは、単なる遊びではなく、親交を深めるための最初の行動でもあり、仲間として認め合うための儀式でもあるのです。毎日の散歩は大好きな飼い主さんとの絆の確認でもあり、家族(群れ)の一員であることを実感させてもらえる大事な行為なのです。
散歩を面倒な日課のひとつと思っていれば、愛犬との散歩の最中にも「面倒だなぁ」との感情が表情や態度、また体温や体臭から発せられています。感受性豊かな犬は、その面倒と思う心を感じとってしまうのです。逆に愛犬との散歩を素敵な絆の確認であり、自分の健康の元とも考え、前向きに明るくとらえられている人は、その気持ちを感じ取っている犬にとっても、最高に幸せな時間に思えるのです。
ノーリードは心も離れる?!
余談ですが、広い公園などに行き、愛犬のリードを放して遊ばせている人をたまにみかけます。犬から見れば待ちに待った大好きな散歩の時間に大好きな広い公園に着きました。ここで一番大好きな人と時間を共有したいと願って喜んだ瞬間に、リードを放され「自由に一人で遊んできなさい」と突き放されてしまうのです。
人間の恋人同士でも待ちに待った大好きな人と大好きな場所きた時は、たくさん話をしながら一緒にいたいものです。犬にとっても同じで、一番大好きな時間、大好きな場所で、誰といるかはとても重要なことなのです。リードを放して遊ばせる毎日を過ごして入れば、知らず知らずのうちに、犬の心は少しづつ飼い主さんから離れていってしまうのです。
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