初対面の正しい挨拶
犬同士の挨拶を知らずに育つ子犬達

昔の犬は、他の犬とは吠え合ったり、喧嘩をしたりすることが多かったらしく、道ですれ違う時もお互いに離すことが一般的でしたが、最近ではドッグランの普及や飼い主さんの意識も変わり、出来れば他の犬とも仲良くしたいと願う人が増えています。
犬は本来は好戦的ではなく、平和を愛し、なるべく喧嘩などは避けようとする動物です。子犬を産んだ母犬は、我が子に他の犬と仲良くする方法を教えるのですが、通常は生後120日目以降に教えるのが普通です。しかし、現代の子犬の販売事情から多くの犬が生後4ヶ月目まで母犬と一緒にいることは少なく、多くの犬は生後60日ぐらいで母犬のもとを離れてしまいます。
要するに子犬は他の犬との仲良くする方法を教わる前に新しい飼い主さんの元に来てしまうのです。従って、犬が本来持っている正しい初対面の挨拶方法を知らないまま成長してしまうことが多いのです。
犬の正しい初対面の挨拶方法を知らずに育った犬は、興味本位に他の犬に近づき、挨拶前に匂いを嗅ごうとし、逆に先輩の犬を怒らせることになったりするのです。そこで飼い主さんは、母犬に成り代わり、犬の初対面の正しい挨拶方法を知り実施する必要があります。
正しい初対面の挨拶

犬の初対面の挨拶方法には何通りかの方法がありますが、一番わかりやすいのは年功序列式です。
これは、年上の犬が年下の犬のお尻の匂いを先に嗅ぐ権利があるというものです。犬の肛門の周りには匂い袋があり、その匂いの中に生い立ちや性格、現在の健康状態などの情報が詰まっており、その匂いを嗅ぐことで、人間社会で言う名刺交換のような事柄が出来ると思われています。
匂いを嗅ぎたがるばかりで、嗅がせないという行為は年上の犬から見れば、はなはだ失礼な行為と去られてしまうのです。そこで、初めて出会った場合は、犬同士を近づける前にお互いの犬の年齢を飼い主さんに聞きます。もし、自分の連れている犬の方が年下の場合、相手の飼い主さんに伝えて、愛犬を押さえて、相手の犬の方にお尻を向け、匂いを書いてもらうようにします。
この時、嗅がれることを教わっていない犬は怖がったり、逆に興奮したりすることがあります。そこで飼い主さんは、片手をリードではなく首輪を持ち、もう片手で犬の下腹部をにぎり、動きをしっかり止めてから相手の犬にお尻を向けさせます。嗅がれている間に、顔が振り向くと失礼にあたるので、絶対に顔は振り向かせないようにします。また、怖さから嫌がり暴れた時にも強く叱ったりはせず、大丈夫といいながら声と顔は優しく、しかし、手は離さず、しっかりと相手の犬にお尻の匂いをかがせてあげるよう頑張ります。
通常は、数秒匂いを嗅いだ犬は自分から鼻をはずします。性格がシャイな子の場合には匂いを嗅ごうとしない子もいますが、年下の子がお尻を出したことで挨拶しては成立しています。年上の子の匂いかぎが終われば、交代して年下の子が年上の子の匂いを嗅ぎにいっても大丈夫です。この挨拶では、順番を 守ることが大切なのです。
正しい初対面の挨拶ができる犬は、出会い頭の喧嘩の7~8割を減らすことが可能となり、ドッグランや公園での仲の良いお友達もたくさん作れるようになります。
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