防災の日に、見逃しがちな備えるべきこと
毎年、9月1日は防災の日です。関東大震災を忘れないためにと制定されたとのこと。さすがに大正の大震災を経験した人は少ないでしょうが、その後も阪神淡路大震災、中越地震、東日本大震災、最近では九州・熊本でも大震災がありました。もちろん地震だけでなく、水害や土砂崩れなども起きています。愛犬と共に暮らしている私たちにもいつ何が起きるかは分かりません。『備えあれば憂い無し』。できる限りの準備をしておくに超したことはありません。過去の経験から気がつきにくい点を何点か書いておきます。
写真と迷子札の注意点
まずは写真と迷子札です。愛犬と離ればなれになれば、私たち飼い主は必死に探します。インターネットはもちろん、コンビニや電柱に愛犬の写真を貼って捜索を求めます。この時の注意です。出来れば愛犬の写真を撮る時に、なにか大きさの決まったものを画面に入れて撮ることをお勧めします。コーラのビンやタバコなどでもいいのですが、必ず対象して犬の大きさが分かる物がいいのです。以前に、りぼんをつけて可愛い顔をアップした写真が告知され、みんなでダックスを探していましたが、実は迷子になっていたのはゴールデンだったことがありました。探すときは可愛い写真ではなく、大きさや特徴がわかる写真が有効です。日ごろから捜索用の1枚は撮っておきましょう。
避難先で大事なこと
次に、もし不幸にも被災し、避難所などに行った時のことですが、一番大事なことは、他人が触っても大丈夫なことです。被災地は、埃も舞いますし、水も汚れます。病気の予防やケガの手当が必要になる時もあります。巡回してきてくれた獣医さんが予防や検診・手当をしてくれることもあります。しかし、普段の動物病院とは違いますからスタッフも少なめですし、診察台もありません。暴れている子の治療はどうしても後回しになってしまいます。誰が触っても大丈夫にしておくことが、いざという時の命を助けることにも繋がります。
食事も大事です。近年は被災地への支援体制も進歩し、3日から1週間以内には犬の食べ物も避難所に届きます。ただ、いつも食べている銘柄を選ぶわけにはいきません。平時であれば、愛犬の趣味嗜好で選んであげられるフードも緊急時は選べません。といって食べなければ体力も落ちてしまいます。もちろん普段であれば、愛犬の体にもっとも適したフードを選んであげることに越したことはないのでずか、緊急時のためには、なんでも食べる子にしておきたいものです。
最後に、避難所等にはいろいろな犬が来ます。中には感染症などの予防を十分にしていない犬もきます。愛犬の命と健康を守るためにも、必要な予防はすべて完璧にしておくことも、とても重要と言えます。
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