ボディランゲージ
「尾っぽを振る」仕草

犬は、言葉以外にもいろいろなボディランゲージを持っています。
有名なのは「尾っぽを振る」仕草です。一般的には、嬉しい時の表現で、初対面でも犬が尾っぽを振っていれば近づいて触っても大丈夫と思われています。ただ希にですが、好意的でないのに尾っぽを振る犬もいます。先祖が猟犬系の犬種に多いように思えますが、狩りに出かけ獲物を見つけて興奮している時にも尾っぽは振れるのです。普通の生活ではあまりありませんが、尾っぽを振っていれば100%好意があるとは言えないのです。知らない犬に近づく時には、尾っぽだけでなく、表情などもよく見てから判断するようにしてください。
その他にも犬は、いろいろな感情を動作で表します。怖いときには耳をすぼめますし、仲良しになって「遊ぼう!」と、誘う時は、前足だけを折りたたんで前屈みになり、遊びに誘います。
公園やドッグランなどで勘違いしやすい犬の仕草

好意がある時の仕草
公園やドッグランなどで、勘違いしやすいのが、好意がある時の仕草です。
犬は犬同士、興味があり好意を示す時には、会った後に目線をそらし、地面の匂いを嗅ぎます。飼い主さんから見ると、まるで相手の犬に好意がないように思えるのですが、実は逆なのです。犬の世界では、正面からの直視は敵意を表し、反対に視線をそらし、なおかつ地面など低い位置を見ることは、好意の証拠なのです。はじめて出会った犬と仲良くなりたい時にこそ、まるで関心がないような顔をして、地面の匂いを嗅ぐのです。
マウンティング
もうひとつ、勘違いしやすい仕草があります。犬同士が出会った直後、相手の腰に後ろから乗りかかるような仕草をし、なおかつ腰を前後に振る仕草です。この仕草は犬だけでなく、猿やその他の多くの動物でもみられます。一見、発情し交配しようとしている仕草に見られることから、飼い主さんも照れくさそうに笑いながら「もう、いやらしい、おませねぇ」などと言っていますが、これは全くの勘違いです。
行為自体は似ていますが、この仕草はマウンティングといって、上下関係を確かめる時に行う仕草で、学問的には「示威行動」と言います。初対面の犬にしたとすれば、人間で言えば「僕の子分になれ!」と言っているようなものなのです。もし相手の犬が気の強い犬であれば、猛反撃をうみ、大喧嘩に発展することもあります。もし愛犬がマウンティングをしそうになったら、飼い主さんはただちに止めさせるようにしなければなりません。
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