愛される幸せと愛せる幸せ

愛される幸せと愛せる幸せ

2022/9/1
ドッグライフカウンセラー
三浦 健太
ドッグライフカウンセラー

私たち人間は幼い頃から大人になっても、誰かに『愛されたい』と願います。子供の時には、お母さんやお父さんから愛されたいと思い、やがて異性から愛されたいと願い、自分の生んだ子からも愛されたいと願います。人は大きな愛に包まれた時に、幸せを強く感じたりします。しかし、愛されたいと願うばかりに、時々、愛することの充実感を忘れてしまうことがあります。人に愛されることは幸せであり、喜びでもありますが、人を愛することにも幸せや喜びがあります。もちろん誰でも愛すればいいというわけではなく、端的に言えば愛することの喜びではなく、愛せる対象を見つけられたことへの喜びなのです。

愛されるだけでは物足りない

woman making the heart shape with her hands and the puppy maltese dog in the middle

犬という動物も幸せを望みます。ただよく観察していると私たち人間とはちょっと違うことに気づきます。どんなに大事に育て、愛情たっぷりに注いでいても、100%の満足感を表さない子がいます。こんなに全身全霊をかけて愛しているのに、まだ不満そうな態度をとることがあるのです。当初はなんでだろうと不思議がっていましたが、長い年月の間に少しづつわかってきたことがあります。犬たちにとっては、愛されることも幸せなのですが、愛せる存在を見つけ、全力で愛し続けた時の満足感の方が大きいのです。

食べ物よりも大切な愛情

adorable kids hugging golden retriever dog while sitting on floor at home

ちょっとした行動や言動が似ていることから勘違いされそうなこともあります。実は愛されることと、可愛がられることは少し違うのです。同様に、甘えることと愛することも違います。

群れの中で価値観を同化し、同じ思いで生きていこうとする犬にとって、群れの中の愛情は、生きるための食べ物以上に重要です。犬は最後の最後になった時でも、自分だけが助かることは望んでいません。生きるということは、自分一人が生きることでは無く、自分が認めた群れ全部が生きることなのです。食べ物よりも大切な愛情ですから、その深さもはかります。ただ可愛い、好き、といった感情から、人生を共に生きていくという深い愛情まで、しっかりと感じとって暮らします。犬にとって愛されること、そして愛することは、美味しい食べ物にありつくことより大事なことなのです。

誰もが愛されたいと願う世の中で、時には犬を見習って、愛すること、そして愛せる相手がいることの幸せを感じたいと思います。

ドッグライフカウンセラー
三浦 健太

特定非営利活動法人ワンワンパーティクラブ 代表 ◇主な活動:「全国一斉!クリーン作戦」や「Dog’s Walk for Keep Clean 全国公園清掃活動(活動支援)」などの公益活動。「WANWANパーティ」「ドッグランフェスタ」「愛犬との暮らし方教室」他各種イベント開催による愛犬家へのマナー啓発活動。

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